Photograph: Sean Pavone / Shutterstock.com
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2022年、世界のベストシティランキング

53都市をランキング、今年はナイトライフやアートなど、カルチャーが元気な都市が上位に

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タイムアウトでは毎年、世界の2万7000人以上の都市生活者に、各都市のフードシーンや文化的多様さ、住みやすさ、幸福度などをアンケート形式で調査している。これは、リアルな都市生活を知り、地元の人々が本当に絶賛しているものは何かを明らかにするべく実施するものだ。

Time Out Index 2022」の結果が発表された。これまで同様、全てのデータを集計し、それをもとに毎年恒例の「世界最高の都市」をランキングする。

過去2年間は、都市がパンデミックを通していかに団結し、ロックダウン中の生活を充実させてきたかについて焦点を当ててきた。そのため「コミュニティーの団結」が最も重要な要素だったが、2022年は、都市が観光地として、また居住地として素晴らしい場所であることをさらに重視している。

今年のトップに輝いたのは、活気あるナイトライフ、素晴らしいフード&ドリンク、豊富なアート、カルチャー、ミュージアムがある都市だ。また、歩きやすさや公共交通機関の充実度、安全性、持続可能性など、実用的な面でも高いスコアを獲得している。

専門家である編集者や寄稿者のグローバルなネットワークを活用し、各都市で今、何が注目されているか、新しいもの、一般的にはやっているものなども併せて紹介する。

もし海外旅行を検討しているならば、これらの都市を候補に入れるといいだろう。

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The 53 best cities in the world in 2022(原文)

1. エジンバラ(イギリス)

今すぐ訪問すべき理由スコットランドの首都・エジンバラがよく知られている理由はいくつかあるが、中でも特筆すべきは、この街が年間を通じて、徒歩で散策するのに最も美しい都市の一つだということだろう。市内には訪れるべきランドマーク、建築、景色を楽しめるホットスポットが存在する。

常に進化するグルメシーンも、どの都市にも負けないぐらいに素晴らしい。リースにある新しいレストラン兼ワインバーにある「Eleanore」から、セントジェームズ・クォーターの「Bonnie & Wild’s Scottish」 のような先進的なバーやレストランのニューオープンが途切れない。

さらにエジンバラはコミュニティーの垣根を越えてアート、カルチャー、ナイトライフを通じた自己表現が奨励される、温かみに満ちた街だ。そして進歩的で、どんなグループも永遠に歓迎される(地元の人々の88%が、この街では「自分らしさを表現する」ことができると答えたのも不思議ではないといえる)。

2022年8月にはさまざまなフェスティバルがようやく開催されるということも、見逃せないだろう。

この都市が誇れること:グラスゴーに本店があるアジア料理にインスパイアされたメニューを提供する「Ka Pao」、ストックブリッジのチョコレートカフェ「Ocelot」、リースの「Cocorico」など、チェックすべき素晴らしい新店が続々オープンしている。

注目の数字:エジンバラは「美しさ」(93%が評価)、「歩きやすさ」(95%同)で、軒並み高い評価。この素晴らしい組み合わせに、文句を言う人はいないだろう。

アルサ・クレシ(タイムアウトエジンバラ)

2. シカゴ(アメリカ)

今すぐ訪問すべき理由今年の調査では、地元の人々の55%がシカゴには「回復力がある」と回答(全都市で4番目の多さ。我々もその意見には同意する)。2年にわたる規制のオン・オフを経て、市民はより強く団結し、この愛おしい中西部の大都市は、再び活気を取り戻している。

さらにシカゴは2022年、「世界で最も楽しい都市」に選ばれた。この街では、世界一流のレストランで食事をしたり、歴史あるクラブで午前4時までパーティーをしたりできる。ミシガン湖畔での日光浴、有名な芸術作品の鑑賞、さまざまな地区の散歩も楽しめ、退屈することはない(そう、冬でもだ)。

2022年7月4日の独立記念日パレードの最中に銃乱射事件が発生してしまったが、我々はシカゴであれば、苦難を切り抜けられると信じている。

この都市が誇れること:フードシーンが盛り上がりを見せている。ランドルフストリートの洗練された高級レストランや、アメリカ初ミシュラン星付きフィリピン料理のテイスティングメニューが楽しめる「Kasama」、アメリカの大都市で見られるような家族経営のメキシコ料理店まで、あらゆる選択肢が揃っている。

注目の数字:地元の人々の実に96%がシカゴの飲食店を高く評価。これは世界で2番目に多い数字だ。

エマ・クルップ(タイムアウトシカゴ)

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3. メデジン(コロンビア)

今すぐ訪問すべき理由:「永遠の春の街」といわれることもあるメデジンの素晴らしさは、一年を通して気候が良いということだけではない。コロンビアで唯一、地下鉄が走っている街でもあるのだ。

自分たちの街を熱烈に誇りに思うこの街のパイサたち(「コロンビア北西部出身の人々」の意)は、エネルギー、起業家精神、好奇心にあふれている。ゆえに、メデジンでは、良い友人を持つためのハードルは高くない。

2022年の調査では、メデジンのナイトライフが世界一の評価を受けた。レゲトンのアーティストであるJ・バルヴィンやマルーマカロルGを輩出した都市であるから、それほど驚くことではないかもしれない。「El Social」「Salón Amador」「Vintrash」など、70アベニュー沿いのバーでは、楽しいひとときを過ごすことができるはずだ。

この都市が誇れること:「Quinta Ladera」「Landmark」など、デザイン性の高いブティックホテルが街中に出現し、コロンビアの素晴らしい「職人気質」のショーケースとなっている。一方、マニラには洗練されたカクテルバー「Casa El Ramal」がオープンしたばかり。プロヴァンツァの「Mad Radio」では、地元や世界各国のDJがプレイしている。

注目の数字:この街は人々は、確かに自分を甘やかすのが好きかもしれない。メデジンは、飲食で世界一に選ばれた(市民の97%が、メデジンの食事と酒はおいしいと答えている)。

ローラ・フィールド

4. グラスゴー(イギリス)

今すぐ訪問すべき理由:2022年の調査で「最もフレンドリーな都市」に選ばれたグラスゴーには、さりげない優しさとユーモアが行き渡っている。さらに社交的で、出かける上でも優れた都市である。

ミシュラン星付きレストランは長らく途絶えていたが、現在は「Cai Bruich」と「Unalome」の2軒がある。この都市の急成長中のダイニングシーンは、フレンドリーなカジュアルさとコストパフォーマンスの高さが最大の特徴だといえるだろう(グラスゴーを「料金が高い」と答えた人の数は全体で2番目に少なかった)。

また、文字通りダンスが照明に役立てられている、世界初の「体熱クラブ」である「SWG3」があるのもこの都市だ。ほこりっぽい「Barrowland Ballroom」は、あなたとあなたの好きなバンドにふさわしい、ライブミュージックの「心強い神殿」であり続けている。

この都市が誇れること:グラスゴーでは、流行する前から質の高い「ミートフリー」ダイニングを提供。ナチュラルワインバーとベジタリアン・ビーガンレストランの「Sylvan」は、そのトレンドを引き継いでいる。そのほか、最近オープンした一流店では「Crabshakk」(素晴らしいシーフードとカクテル)や、「Big Counter」(最高の意味でカテゴライズ不能)などに注目したい。

注目の数字:グラスゴー市民の78%が自分たちの街を「フレンドリー」だと回答。2021年の同カテゴリー覇者、マンチェスターを抑えてトップ評価となった。また、広大な緑地やさまざまなアクティビティがあることも加点要素となり、総合ランキングでも上位にランクインした。

マルコム・ジャック

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5. アムステルダム(オランダ)

今すぐ訪問すべき理由アムステルダムは、さまざまな意味で完璧な旅行先といえるだろう。この街はアートを鑑賞したり、華やかなアイテムを買ったりするのに最適な場所にあふれている。しかし一方で、とてもリラックスした雰囲気も持ち合わせているのだ。

探検するには十分な広さでありながら、徒歩(あるいは自転車)での移動がしやすい。にぎやかな社会的な交流の場と活気あるナイトライフ、そして寛容さと多様性を兼ね備えているのも魅力である。

調査の回答者は、アムステルダムを世界で最も「自分らしさを表現しやすい街」と表現している。また世界で2番目の「進歩的な都市」にも選ばれた。多くのコメンテーターが、アムステルダムは「21世紀のメトロポリスモデル」だと言うのもうなずける。

この都市が誇れること:アムステルダムのフェスティバルがいよいよ再開される。2022年8月5日(金)〜7日(日)には「Amsterdam Gay Pride 2022」が開催。内側の環状運河はパーティーの中心地となり、多くの船が行き交う。また、2022年10月19日(水)〜23日(日)に行われる「Amsterdam Dance Event」は、ワイルドでとても楽しいイベントとして知られている。

注目の数字:誰も驚かないかもしれないが、アムステルダム市民の「100%(!)」がこの街を「自転車で簡単に移動できる」と回答。サイクリストにとって世界一の街となった。

デレク・ロバートソン

6. プラハ(チェコ)

今すぐ訪問すべき理由:世界の中でもプラハほど美しい首都は珍しく、この地が今年の「世界で最も美しい都市」の第3位に選ばれたことには、そう驚きは感じない。ただプラハには、美しさ以上の魅力もある。観光客などのこの街を訪れる人たちは、ますます魅力的になっている「プラハの日常」を感じるはずだ。膨大な数のギャラリーや博物館、質の高い手頃な価格のレストランなどは、その象徴といえる。

地元の人々は、特に「公共交通機関での移動が簡単」であることを強調する。平和で静かな時間を過ごしたいなら、市民が勧める自然の中に身を置いてみてはどうだろう。ディヴォカー・シャールカ渓谷は市内にあり、そう遠くない。

この都市が誇れること:刷新された公共空間に、多くの魅力が生まれている。最近完成したナープラフカの川岸は、権威ある建築賞にノミネートされた。下流の緑豊かなストジェレツキー島では、時間を超越した景色を楽しむことができる。

注目の数字:プラハ市民の90%が自分たちの街を「美しい」と答え、さらに96%が街の公共交通機関を評価した。プラハは路面電車の街なのだ。


デビッド・クライトン

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7. マラケシュ(モロッコ)

今すぐ訪問すべき理由マラケシュはコミュニティー、創造性、未来を信じる力によって、パンデミックから抜け出し、新たな道を歩み始めている。この街は長い間、国際的な「人種のるつぼ」として有名だった。しかしロックダウンにより、地元の起業家たちが力を発揮する機会が増加。その結果「Moro」などの新しいクールなブティックや「Mouton Noir」といったレストランが誕生した。

2022年2月には、新しい国際的なストーリーテリングフェスティバルが、パンデミック後の最初の訪問者を迎えた。また高級ホテルである「La Mamounia」のように新しい上品な外観を得た「ビッグプレイヤー」もあれば、「El Fenn」のように街で最もホットな日曜のミュージックナイトをスタートさせたヴェニューもある。きっと多くの観光客がマラケシュへの再訪を待ち望んでいるはずだ。

この都市が誇れること:モロッコの文化の中心地であるマラケシュは今、活気に満ちている。「El Fenn」の屋上で楽しめる音楽ライブやDJプレイは見逃せない。また「MACAAL」や「MCC Gallery」では、素晴らしい現代アフリカアートの展覧会が開催されている。

注目の数字:マラケシュといえば、にぎやかなメディナ(旧市街)。回答者の68%(全都市で最も多い)が、この街では「近所の人と知り合いになることが容易だ」と答えた。また「新しい友人の作りやすさ」(回答者の70%が評価)でも上位にランクされた。どちらも、納得のいく結果といえる。

8. ベルリン(ドイツ)

今すぐ訪問すべき理由:ドイツの首都であるベルリンには何でもある。週末には有名なパーティーが数多く開催され、高級レストランシーンはかつてないほど充実。革命的なウォーキングツアーから最先端の現代美術展まで、低予算でも十分楽しめることも多い(ベルリンを「料金が高い」と答えた人はわずか10%で、全都市中で最も少ない)。人気のスパでリラックスするにせよ、世界的に有名なクラブでオールナイトのレイブを楽しむにせよ、ベルリンは元気をもらえる場所だということが分かるだろう。

この都市が誇れること:市内での移動が、かつてないほど安くなっている。2022年6月から8月までは、電車、トラム、バスを網羅するパスが1カ月当たりわずか9ユーロ(約1,260円)で購入可能だ。

注目の数字:街の移動に関しては、ベルリンの人々は自分たちを本当に幸運だと考えていているようだ。97%もの人々が、同地の公共交通機関を高く評価している。

ネイサン・マ

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9. モントリオール(カナダ)

今すぐ訪問すべき理由モントリオールを訪れるのであれば、これまでにないほどエキサイティングな今しかない。新しいレストランバーが次々とオープンし、ポジティブなエネルギーに満ちている。素晴らしい建築、フレンドリーな雰囲気、伝説的なホスピタリティーは健在。ヨーロッパ文化とケベック人の人生を謳歌(おうか)する文化が混ざり合った雰囲気も、十分に感じられる。

 それに加え、昨今では「フレッシュな」ヴェニューも見かけるようになった。ミシュランに掲載されるような店の料理であれ、手頃な店のおいしい料理であれ、モントリオールで味わえるのはとてもうれしいことだ。

この都市が誇れること:モントリオールは今、街中が芸術と文化の祭典に沸き立つフェスティバルシーズンを迎えている。無料コンサート、ウォーターフロントフェスティバル、ナイトライフなど、楽しめることが盛りだくさんだ。

注目の数字:全体的にポイントが高かった。地元の人の93%がこの街の飲食シーンを評価し、82%が芸術と博物館を、80%が自然の中を「散歩しやすい」と回答。まさにオールラウンダーだ。

ローラ・オズボーン(タイムアウトカナダ)

10. コペンハーゲン(デンマーク)

今すぐ訪問すべき理由:デンマークの首都であるコペンハーゲンといえば、パン屋や自転車に乗った熱い人たちをイメージするかもしれないが、それだけではない。今回の調査で、市民の86%が「徒歩で街を楽しむことができる」と解答した。

この都市で一日を過ごすのであれば、例えば「Torvehallerne」「Broens Gadekøkken」「Banegaarden」「Reffen」などのマーケットを散策し、電動ボートの「GoBoat」を借りて、太陽の下でビールを飲みながらほかのアマチュアクルーザーとの会話を楽しむのはどうだろうか。

夜は、世界的に有名なナイトライフヴェニューを探索し、遅くまで楽しむべきだ。この街は本当にパーティーが好きな街といえる。ポストコロナの今の方が、より好きになっているように思える。

この都市が誇れること:コペンハーゲンほど水路にこだわっている都市はないだろう。水上バイク、フローティングサウナ、ジャグジー、そしてカヤックバーなどが、この夏の「CPH」(コペンハーゲン)に活気を与えている。

注目の数字:コペンハーゲンは、現在でも世界有数の環境都市だ。「持続可能性」(肯定的な回答が75%)、「歩きやすさ」(同86%)、「自転車での移動のしやすさ」(同97%)といった環境関連の項目で、全都市中第2位にランクインした。

アレックス・ヘイワード

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11.  ケープタウン(南アフリカ)

今すぐ訪問すべき理由:おいしい食事、文化、山、ビーチ、ナイトライフ……。ケープタウンでは全てを楽しむことができる。

大西洋側のクリフトンやキャンプス・ベイ、インド洋側のミューゼンバーグやサイモンズタウンといった素晴らしい海遊スポットもたくさんあり、アウトドア派にはこれ以上ない都市といえるだろう。「ニューランズ森林公園」「セシリア森林公園」「カーステンボッシュ庭園」など、ハイキングに最適な場所もある(地元の人々の93%がこの街を「美しい」と評価しており、世界で2番目に高い数値だった)。

アウトドアを満喫したら街へ戻り、ブルボスロール(南アフリカ風ホットドッグ)を注文しよう。天国にいる気分になるだろう。

この都市が誇れること:ケープタウンは、舞台芸術人材の育成に積極的。その成果が表れ、この街はダンスや実験的な舞台作品で知られるようになってきている。おすすめの劇場は「Baxter Theatre」や「Artscape」だ。

注目の数字:ケープタウンで行われた調査では、87%の人が「リラックスしやすい」と回答。これは世界のどこよりも多い結果である。一方、93%の人が、この街は「多くのことが楽しめる街」だと高く評価している。

ヤジード・カマルディエン

12. マドリード(スペイン)

今すぐ訪問すべき理由マドリードは、いい意味で昔と違っている。楽しくて、居心地がいいのは昔と変わらない。しかし、今はこれまで以上に、毎日すること、見ること、食べるものがいっぱいある。94%の人がこの街の食事や飲み物を称賛しているのも不思議ではない。

また同地には「プラド美術館」「ソフィア王妃芸術センター」「ティッセン=ボルネミッサ美術館」など、質の高い美術館がある。調査に参加した地元の人々の95%が、マドリードの芸術と文化を評価しているのは納得がいく。

この都市が誇れること:最近改装されたスペイン広場を散策し、周辺に数多くある素晴らしいレストランに飛び込んでみよう。おすすめはミシュランの星を獲得したシェフである、ダビス・ムニョスの店「RavioXO」だ。

注目の数字:マドリードのこと退屈だと表現してる人は、回答者のわずか1%。食と文化の評価が高いだけでなく、86%の地元住民がこの街のナイトライフは最高だと答えている。

ノエリア・サントス(タイムアウトマドリード)

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13. マンチェスター(イギリス)

今すぐ訪問すべき理由:今年の調査で、世界で2番目に友好的な都市に選ばれたマンチェスター。レストランやバー、一流の文化(ネコをテーマにしたレストラン「Neon Tiger」と「Kitten」が最近加わった)が常にあなたをくつろがせてくれるだろう。

真の人種のるつぼであるマンチェスターは、その歴史に感謝しつつ、常に先を見据えている。そして回復力があり、進歩的な都市だ。今、私たちは素晴らしい状態にある。アンコーツプレストウィッチなどのマンチェスターでも発展してるエリアは、世界で最も住みやすく最高の場所の一つであることは間違いない。

この都市が誇れること:ヨーロッパで最も大きく、最もエキサイティングな新しいアート施設「Factor」がオープンする2023年初頭まで、この街を訪れるのを延期してもいいかもしれない。「Factor」建設地の近くにあるビクトリア朝のキャッスルフィールド高架橋が、ハイラインスタイルの公園に生まれ変わるのにも注目だ。

注目の数字:グラスゴーに首位の座を奪われたものの、74%ものマンチェスター市民が、この街の親しみやすさを自負している。一方、マンチェスターを「美しい街」と答えた人はわずか11%。これは世界で最も低い数字である。マンチェスターっ子の「ポストインダストリアルシック」な街への愛はどうしたんだろうか。

ロブ・マーティン(タイムアウトマンチェスター)

14. ムンバイ(インド)

今すぐ訪問すべき理由:大企業から華やかな映画産業、常ににぎやかなフードシーンやナイトライフシーンまであるムンバイ。この都市には、大きな夢を持つ人々が集まっている。パンデミックの前後にかかわらず、祝うべきことがある時であっても、危機であっても、ムンバイの精神を形づくっているのは市民の絆だ。困っている人を助け、挑戦する人にチャンスを与えるこの街は、たくさんの人々を惹きつける。

また、この街のナイトライフはクラブだけではない。24時間いつでも素晴らしい食事が楽しめるのも魅力である。希望すれば、湾岸の最前列の席で食事もできる。

この都市が誇れること:最近ムンバイで人気なのは、日本の味。「Akina」「Koishii」「Wakai」などのおしゃれな新しいレストランがオープンしている。特に話題になっているのは、ボリウッドの重鎮、カラン・ジョーハルが手がけた「Neuma」だ。

注目の数字:ムンバイのナイトライフを高く評価した人は89%で、これは世界で3番目に高い数字。また、コミュニティー精神(肯定的な回答が81%)でも世界3位となり、飲食店(同94%)でも高い評価を得ている。

カストゥーリ・ガジェ

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15. メルボルン(オーストラリア)

今すぐ訪問すべき理由:この街のバーカフェレストランのニューオープンを常にチェックし追いかけることは、もはやスポーツだ。それは、オリンピックのレベルに達しているといえるだろう。2年間のロックダウンを経て、メルボルンのフードシーンは復興し、たくさんの「行きたい店リスト」を生み出している。

またメルボルンでは、至るところでアートフェスティバルが開催され、ライトアップされているといっても過言ではない。この時期は音楽ライブ、屋外インスタレーション、半永久的に続く素晴らしい展示会などのイベントがめじろ押しだ。本当に、この街が今ほど生き生きとしているのを感じたことはない。

この都市が誇れること:気温が低いメルボルンで、「Otōto」「Serai」「Parcs」といった居心地の良い新しいレストランに足を運んでみてはどうだろうか。どの店も焦げ目やキャラメリゼを施し、かつ食材を無駄にしないアプローチで作られた料理を提供するという最近のトレンドを顕著に反映している。

注目の数字:メルボルンはパンデミック後の新規開店の嵐で、今調査のランキングで高位置についている。調査対象者のうち実に92%が、メルボルンのフード、ドリンクシーンは現在絶好調だと回答した。

エリザ・キャンベル(タイムアウト メルボルン)

16. 台北(台湾)

今すぐ訪問すべき理由台北では、2年以上にわたってロックダウンをすることがなかった。これは、台湾の素晴らしいコミュニティー精神と回復力を表しているといえる。またこの都市は、2019年に同性婚を合法化。アジアでもトップの「クィアデスティネーション」でもある。

この街の交通機関は効率的で非常に手頃。甘く香ばしいローカルフードが山積みの夜市のおかげで、空腹を感じることはないだろう。雑然とした都会の風景の中には、何世紀もの歴史を持つ神秘的な寺院、ピクニックに最適な公園、かつての独房での展示が楽しめる日本統治時代の警察署などを見つけることができる。

この都市が誇れること:パンデミックは亜熱帯の台北に「屋外パーティー」の楽しさを教えてくれた。この街では、川沿いのバーで冷えたクラフトビールを飲んだり、街全体を見渡せる真新しいルーフトップクラブで楽しむのがおすすめだ。

注目の数字:調査に参加した台北市民の86%が「安全」、58%が「持続可能」と回答し、92%が公共交通機関を高く評価している。

ダイナ・ガードナー

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17. ロンドン(イギリス)

今すぐ訪問すべき理由ロンドンがまた楽しくなってきた。生活費の高騰が、我々が持つ「安く楽しい時間を過ごす能力」に深刻な影響を与えているのは事実だが、この街はあなたが期待する以上に良い雰囲気になっている。

無料のギャラリーや美術館の再オープン(もう予約の必要はない)で、この街の文化がいかに民主化されているかを思い知らされた。また、ナイトライフは予想外の復活を遂げ、クラブイベントが多くのヴェニューで開かれている。ロンドンは、金持ちの中年ばかりをターゲットにした街というイメージがあるかもしれないが、純粋にトランスグレッシブ(慣習に逆らう)なものがまた生まれてきているのは素晴らしいことだといえるだろう。

この都市が誇れること:2022年8月には、「All Points East」と「Field Day」が控えている。どちらも非常に楽しく、裏切られることのない、ロンドンならではのフェスティバルだ。

注目の数字:見るもの、することの多さでいえば、ロンドンに勝るところはないだろう。調査に参加したロンドン市民の94%が、この街のさまざまな楽しみを「世界一」と評価し、同じ割合の人がこの街のアートシーンは特に優れていると答えている。

ジョー・マッカーティク(タイムアウトロンドン)

18.  ポルト(ポルトガル)

今すぐ訪問すべき理由:ポルトガルの人々は、一日の終わりに飲む酒(ドウロ川を見渡せるテーブルが取れたら最高に待ち遠しくなる)を何よりの楽しみにしている。

もちろん、ポルトガル第2の都市であるポルトの市民もそう。そしてこの街の人々は、食べるものにはこだわるが、概してオープンマインドといえるかもしれない。そのためか、伝統的なトリッパ料理やサラブーロ(かゆ)から、ミシュランの星付きシェフによる前衛的な味まで、おいしい料理を楽しめるレストランがたくさんある。今回の調査では、参加した地元の人々の96%がポルトのフードシーンを高く評価している。

この都市が誇れること:この街を代表するレストラン経営者2人が、素晴らしい新プロジェクトをスタートさせた。「Euskalduna Studio」のオーナーであるヴァスコ・コエーリョ・サントスは「スロー発酵」のベーカリーをオープン。「Fava Tonka」「Terminal 4450」を手がけたリカルド・ロドリゲスは、「La Dolorosa」という新店で素晴らしいメキシコ料理店を提供している。

注目の数字:ポルトは、その並外れたフード、ドリンクシーンもさることながら、全体的にかなり落ち着いていると評された。調査に参加した市民の75%が「リラックスしやすい」、76%が「自分らしさを表現しやすい」と答えている。

マリアナ・モライス・ピニェイロ(タイムアウト ポルト)

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19. リヨン(フランス)

今すぐ訪問すべき理由:フランス第2の都市であるリヨンはいい街だ。2つの大きな川、広大な都市公園(キリンもいる)、150の壁画から成る新しい屋外アートギャラリーなど、たくさんの見どころがある。しかし、この街に実際に「流れている」のは水ではなくワインである。

リヨンは、ワイン生産地のローヌ渓谷とボジョレーに挟まれている街。71%の地元の人々がこの街を「リラックスできる場所」だと答えているのは、間違いなくそのためだろう。川岸に並ぶ水上バーへ向かえば、産地直送のワインを存分に楽しめる。

そして、車が不要なこともリヨンのいいところ。街には、なんと540キロメートルにもわたる自転車専用道路が整備されている。

この都市が誇れること:ローマ時代の円形競技場でのコンサートから、冬の「Fête des Lumières」まで、年間を通じてさまざまな文化イベントが楽しめる。職人が多く出店するフードマーケットや、続々オープンするビーガンレストランにも注目したい。そうしたヴェニューは、フランスの「美食の都」としてのこの街を活性化しているといえる。

注目の数字:リヨンは自分たちの街を誇りに思うことで有名だが、それは2022年になっても変わらない。住民の95%が自分の街の飲食文化に太鼓判を押し、88%が自分の街を「美しい」と表現している。

アンナ・リチャーズ

20. ニューヨーク

今すぐ訪問すべき理由:ニューヨークは、かつてないほど活気に満ちている。過去数年の「ビッグアップル」は破壊寸前だったが、その状況が逆にこの都市ををより強くした。事実、ニューヨークは今回の調査で「世界で最も回復力のある都市」に選ばれている。我々の街は、これまで以上にクリエーエーティブな展覧会や、ここ数十年で見た中では最高の舞台芸術により、立ち直ったともいえるだろう。この調査でニューヨークがアート、文化、美術館の各カテゴリーで世界第3位に選ばれているのも不思議ではない。

この都市が誇れることニューヨークの復興は、クリエーティビティを最前線に押し上げた。バーシーンでは、マティーニメニューだけを出す店は、数え切れないほどのスピークイージーをテーマにした店が増えている。「ロックフェラーセンター」や「セントラルパーク」ではローラーディスコの楽しさとファンクが味わえ、「ブロードウェイ・シアター」ではピューリッツァー賞を受賞した作品が観られる。

また「メトロポリタン美術館」では、ジャン=ミシェル・バスキアの回顧展からチューダー家に関する展覧会まで、待望の展覧会がさまざま開催される予定だ。

注目の数字:今年の調査で、ニューヨークは「インターナショナル」の両カテゴリーでトップとなった。世界のタイムアウト読者の圧倒的多くが、2022年に訪れたい都市としてニューヨークを選択。また、実際に移住したいと思う人が最も多かった都市でもある。

シェイ・ウィーバー(タイムアウトニューヨーク)

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21. ブエノスアイレス(アルゼンチン)

今すぐ訪問すべき理由:ブエノスアイレスは、南米で最も文化的にエキサイティングな都市といえる。受賞歴のあるバーやレストランが多く、カクテル愛好家、グルマン、カルチャーに貪欲な人を惹きつけてやまない。

無料の博物館、アートギャラリーが豊富にあり、カルチャーフェスティバルもよく開催される。そうした活気あるアートシーンのおかげで、ポルテーニョ(この街の住民のこと)たちは、夜遅くまで盛り上がっている。

BA(この街の略称)の最新のグルメハブは、チャカリータ地区だろう。同エリアでは高級料理からラーメン、モッツァレラチーズのピザ、フィリピンのタパス、そして深夜のネグローニやマルベックまで、24時間いつでもおいしいものが楽しめる。

また市内では屋内外のフードホールのオープンも相次ぎ、改装したばかりの「カルアヘス市場」、パレルモのポロ競技場にあるナルダ・レペスが手がける「Bocha」や「Mercat Caballito」など、ポルテーニョ(ブエノスアイレスの人たち)の食欲を満たしている。

この都市が誇れること:BAが世界の肉のメッカであることに変わりはないが、今、植物性食品のムーブメントが本格化している。この一年で「Chui」「Marti」「Amador Cantina」など、話題の「ベジレストラン」がオープンした。

注目の数字:この街の人々は間違いなく「外出が好き」といえるだろう。調査に参加した地元の人の92%がこの街の食べ物や飲み物を絶賛し、88%がアートシーンを、86%がナイトライフを楽しんでいると答えた。BAは今も変わらず活気のある場所だ。

ソレル・モーズリー・ウィリアムズ

22. バーミンガム(イギリス)

今すぐ訪問すべき理由:多様でダイナミックなバーミンガムは、決して止まることのない都市だ。2022年のコモンウェルスゲームの開催地である同地は、にぎやかなバーミシュラン星付きレストラン、世界トップクラスの博物館や美術館、最高のショップなどで、すでに「金メダル」を獲得している。曲がりくねった運河、緑地、画期的な音楽シーン、一流選手のいるスポーツ界、活気ある文化などににおいても同様のことがいえるだろう。

グラフィティーアートが多くあるディグベス地区(悪名高い「ピーキー・ブラインダーズ」の拠点だった)から、創造性の宝庫であるジュエリー・クォーターまで有する、かつて「世界の工場」と呼ばれたバーミンガムは、あらゆる文化を背景に持つ人々が集まり、繁栄するグローバル都市として生まれ変わったのだ。よくバーミンガム出身の人たちが「Mek yerself at home, bab(くつろいでね)」と言うように、ここは「ホーム」にいる気分で楽しめる街だ。

この都市が誇れること:今年のコモンウェルスゲームズでは、一流のスポーツと多様な文化が色鮮やかに融合する。またこの都市は、フェスティバル、ライブパフォーマンス、エキサイティングな文化イベントで、盛り上がりを見せている。

注目の数字:バーミンガムでは、調査に参加した92%の人が自分の住む街を「多様性がある」と回答。これは世界で3番目に高い数値だ。また、自分らしさを表現するのに最適な都市であり(78%がそう回答)、イギリスの都市の中で最も物価が高いと考えられている都市の一つにもランクインしている。

ジェームス・ブレナン

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23. ストックホルム(スウェーデン)

今すぐ訪問すべき理由:スウェーデンの首都・ストックホルムは歴史があふれる都市だ。街には絵はがきのように美しい石畳の中世の広場、味わいのあるアールデコ調の集合住宅、音楽や芸術施設に転用された旧工場などが点在している。

しかしストックホルムは同時に、強い経済力、そしてハイテクかつ環境も考慮した未来へのビジョンを持ちながら、急速に成長している国際的な大都市でもある。今年の調査で「持続可能な都市」として最も多く評価されたのも不思議ではない。

屋上でカクテルを飲んだり、最新のフュージョンフードを試したり、街中に設置された電子自転車に乗ったりと、この街の楽しみ方はさまざまだ。水辺の散策、群島へのフェリー旅、広大な緑地でのピクニックなどでは、ゆっくりとした時間を過ごすこともできる。

この都市が誇れること:ストックホルムの伝説的なオープンエアクラブ「Trädgården」の共同オーナーが、クングスホルメン地区に新しいコンセプトの屋外DJバー兼ダイニング「Eden」をオープンしたばかりだ。

最高の景色が見たいなら、2021年に完成したストックホルムで最も新しいガラス張りのランドマークである「Sthlm 01」へ。最上階(高さ102メートル)にある「Sjöstaden Skybar」からの眺めは素晴らしい。

また、新しくオープンした「Avicii Experience」では、スウェーデン最大の音楽アイコンの一人であるアヴィーチーをたたえるインタラクティブな展示が行われている。

注目の数字:調査に参加したストックホルム市民の78%が、自分たちの街を「持続可能」だと回答した。これは世界で最も高い数値だ。緑地面積もトップで(95%の人が「アクセスしやすい」と回答)、また「街が汚い」と言われることが最も少ない都市でもあった。

 マディ・サヴェージ

24. 東京(日本)

今すぐ訪問すべき理由東京は「オールラウンダー」だ。ミシュランの星の獲得数が世界一ということは、飲食することに関して優れていることを意味している。今年の調査では、91%の地元の人がこの点を強調している。さらにバーやナイトライフが充実しており、SNSに依存しないリアルな世界を満喫することができる街でもある。

東京は2022年に「最も人気のある旅行先」の第2位に選ばれたが、何も不思議もない。「行きたい場所」としてこの街を挙げた人は、調査対象者の12%もいた。

この都市が誇れること:東京の伝統的な横丁(小さなレストランやバーがひしめく路地)文化が「ルネッサンス(復活と再生)」に沸いている。そのコンセプトは現代的なフードホールに引き継がれ、ビジネス街の高層ビルに少量生産のジン蒸留所を併設するところまで登場している。

注目の数字:東京の公共交通網は、観光客には迷路のように見えるかもしれないが、地元の人々にとってはとても便利なもの。調査に参加した市民の94%が「移動が楽」と答えた(世界で3番目に多い数値)。

リム・チーワ(タイムアウト 東京)

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25. サンフランシスコ(アメリカ)

今すぐ訪問すべき理由:コロナ禍により2年もの閉ざされた期間を経て、サンフランシスコはほぼ元通りになっている。パンデミック時に作られた多くのレストランの屋外席など、良くなった部分さえある。

穴場の店から世界有数のミシュラン星付きレストランまで、この街の食事の選択肢は豊富。ハイキング、ワインテイスティング、ビーチ、日帰り旅行、ディスペンサリー(大麻ショップ)での買い物などの選択肢も無限だ。

この街はまた、全ての人を歓迎することに関して評判も高い。今年の調査ではその通り、世界で最も進歩的な都市に選ばれている。「自分らしさを表現しやすい」という点でも高得点を獲得した。

この都市が誇れること:国立公園の新しい観光スポット「プレシディオ・トンネル・トップス(Presidio Tunnel Tops)」を見逃さないように。市街地とゴールデンゲートブリッジを見渡す14エーカー(約5万6656平方メートル)の公園で、2022年7月17日にオープンしたばかりだ。

注目の数字:調査に参加したサンフランシスコ市民の73%が、自分たちの街を「先進的」だと回答。これは世界のどこよりも多い数字だ。このことは「緑地が多い」(83%)、「自分らしさを表現しやすい」(83%)という意見の多さでも裏付けされている。

クララ・ホーガン(タイムアウトサンフランシスコ)

26. デリー(インド)

今すぐ訪問すべき理由デリーは常に前向きでありながら、歴史にしっかりと根ざしている街だ。この精神は、今日の急成長する食と文化の様相にも反映されている。

例えば、現代的なインド郷土料理に強い関心が寄せられるとともに、修復されたばかりの歴史的建造物に対する関心も高まっている。その結果、12世紀に建てられた「クトゥブ・ミナール」を眺めながら屋上でカクテルを飲める店ができ、墓が立ち並ぶ「スンダル・ナースリー・デリー・ヘリテイジ・パーク」で日曜日に開催されるファーマーズマーケットも盛況だ。

人気スポットを結んでいる「デリーメトロ」という国内最高の公共交通網が整備されているのも、この都市の魅力の一つといえるだろう。

この都市が誇れること:国産のジンやインド特有の素材を使った革新的なクラフトカクテルが、街のバーシーンを揺るがしている。「世界のベストバー50」にランクインした「Sidecar」のほか、「Perch Wine & Coffee Bar」がおすすめだ。

注目の数字:デリーといえば、広大なバザールやおいしい食べ物の宝庫というイメージがあるだろう。まさにその通りで、調査に参加したデリー市民の91%が、この街の食事や飲み物の選択肢を高く評価している。

マラヴィカ・バッタチャリヤ

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27. トロント(カナダ)

今すぐ訪問すべき理由:コロナ禍による幾度ものロックダウンを経て、トロントは再び活気を取り戻している。この回復力の高い都市は、長い冬を暖房の効いた屋外席で乗り越えた。そして夏を迎え、今では毎週のように新しいレストラン、カフェ、ショップがオープンし、街のフードシーンが再びにぎわいを取り戻している。

この都市が誇れること:今年の調査でトロントは、進歩的でコミュニティー精神に富んでいると評価された。このことは、積極的な人が多いこと、コミュニティーイベント、夏に向けて本格的に復活したアンダーグラウンドのナイトライフシーンなどから感じ取ることができる。

注目の数字:トロントのフードシーンは多彩だ。フレンチビストロでのブランチから、オッシントン・アベニューの新しいサラダスポット、そしてグルメな人々が大勢訪れる見逃せないサマーフェスティバル(「Caribana」)まで、注目するべきヴェニューやイベントが数多くある。

マラヴィカ・バッタチャリヤ

28. リスボン(ポルトガル)

今すぐ訪問すべき理由リスボンは昔から「テラス文化」が盛んだが、最近は屋外バーやレストランが以前に 比べ増えていると感じる。川沿いや「ミラドゥーロ」と呼ばれる展望スポットにいると、グラスを傾けて鳴らす音がよく聞こえてくる。

また街のあちこちでは、地元の料理や世界の料理が楽しめるレストランや、​​最高にシックなカクテルが楽しめるバーのニューオープンが続いている。今年の調査に参加したリスボンの人々の92%が、この街のフードシーンは活気に満ちていると答えたのもうなずけるだろう。 

この都市が誇れること:ダンスフロアのあるレストランや素晴らしいフードメニュー、バーなど、リスボンではいわゆる「ハイブリッドヴェニュー」が人気を集めている。アルカンタラの「Descarado」とカイス・ド・ソドレの「Tricky’s」は、その代表例だ。

注目の数字:その堅実な飲食の評価に加え、この街の回答者の73%が自分の街を「美しい」と評価している。まったく、その通りだ。

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29. ボストン(アメリカ)

今すぐ訪問すべき理由:ありきたりな言い方かもしれないが、ボストンには誰もが楽しめることがある。例えば、お気に入りの服を着て「Midway Café」のバーレスクショーへ出かけたり、ゲイクラブ「Club Café」で酒を飲んで楽しむのはどうだろう。

この都市が誇れること:フードシーンも充実していて、新鮮なカンノーロ(イタリアのペストリー菓子)やフワフワのインジェラ(エチオピアのパン)、地元のクラフトビールなどさまざまなものを味わうことができる。暖かい季節には、コモンを散策したり、スワンボートに乗ったりするのがおすすめだ。

「コプリー・スクエア」で毎週開催されるビンテージマーケットをのぞくのに最適な季節は、まさに夏。新しくオープンした「Plant Pub」では、ビールとオートミルクソフトクリームで涼をとることができる。

注目の数字:この街は見るからにすてきだ。調査に参加した地元の人たちの79%の回答者が「歩きやすい」と回答している。これは、とても素晴らしいことといえるだろう。また同じ割合で、アートと文化についても高い評価を受けた。

ミーガン・ヘネシー

30. メキシコシティ(メキシコ)

今すぐ訪問すべき理由:メキシコはパンデミックの間でも、基本的に旅行者を受け入れていた。しかし、首都であるメキシコシティににぎわいが戻ってきたと感じるのは、やはり最近になってからだ。

CDMX(この街の略称)には北米一のバーシーンがあり、素晴らしい音楽ライブをいつでも見ることができる。新しい博物館や美術館は毎年オープンし、世界最大の水族館も間もなく完成する。フードシーンは多彩で、世界の本物の料理が味わえる。

この都市が誇れること:世界最高級のカクテルが味わえるのは、「Café de Nadie」「Handshake Speakeasy」「Limantour」「 Baltra」「Kaito」「Hanky Panky」などの店。バーホッピングで各店を巡るといいだろう。

注目の数字:なんと調査に参加した地元の人の92%が、この街のアートと文化を評価し、90%の人がメキシコシティでは「さまざまなことができる」と評価している。CDMXをどう評価するかはともかく、退屈はしないのは確かだ。

マウリシオ・ナバ(タイムアウトメキシコシティ)

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31. テルアビブ

この都市が誇れることテルアビブは、新しいコンセプトを受け入れている。マリーナのゴードンプールでのヨガセッション、シャバットの週末夜行バス、夏の野外ライブなど、テルアビブでいいものは無料だ。バウハウスの古い建物を利用したポップアップショップやバー、アートギャラリーなどが多く、今年の「世界で最も楽しい都市ランキング」で2位に選ばれた。新しいライトレールや高層ビルが建ち並ぶ一方で、この街にはまだ中東の生々しいスパイスが残っている。

今すぐ訪問すべき理由OCDを手がけた尊敬すべきチームによる「Tirza」、ヤッファの象徴的な「Drisco Hotel」にある「George and John」、タパスとタイ料理をライブミュージックとともに楽しめる「Fed and Bev」など、街には新しいレストランが続々と誕生している。

注目の数字シカゴに抜かれたものの、テルアビブは78%もの地元の人々から「楽しい」と思われている。しかもそれだけではない。この指数によると、テルアビブは飲食するにもにも優れている(93%が回答)。

ダン・サヴェリー・ラズ

32. パリ

この都市が誇れることパリは、絵葉書や冷蔵庫のマグネットに描かれているような、オスマン様式の街並みやカフェテラスがあるだけの歴史的都市ではない。この街は変化の真っただ中にある。パリでは「フェミニスト アート ムーブメント」を筆頭に、より包括的で多様なプログラムを提供するようになってきている。

また、自然派ワインバーは昔のような堅苦しさが薄れ、ミシュランの星付きの店と同じくらいストリートフードで有名になりつつある。しかし、地元の人々が「世界で最もフレンドリーではない街」だと考えているのは残念なことだ(少なくとも私たちの調査によると)。

今すぐ訪問すべき理由この2年間、街のナイトライフシーンはかなり低迷したが、ペリフェリック環状道路の下など、思いがけない場所にクラブがオープンしている。おすすめは、元カーポンドの巨大スペース「Virage」と、市内で最大の野外クラブ「Périph」(3500人収容)だ。

97%もの市民が、パリは「芸術や文化を鑑賞するのに適した場所」と回答し、2年連続で世界一に輝いた。また、「2022年に旅行したい都市はどこか」という質問でも3位にランクインしている。

ウシン・ブチャマ(タイムアウト・パリ)

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33. クアラルンプール

この都市が誇れることクアラルンプールとその周辺に住む人々は皆、ここでの食事が最高だと知っている。今年、飲食の分野で高いスコアを出したことは、さほど驚くことではない。心のこもったホーカーフードからクリエーティブな高級レストラン、実験的なバーまで、クアラルンプールの多様な文化は、多様な食のシーンを生み出している。

さらにたたえるべきは、過去数年の間に成長し、ロックダウン後に爆発的に増え急成長しているアートシーンだろう。美術、演劇、音楽など、地元の才能を発見するには今が絶好の機会。あとは、ダウンタウンの交通渋滞が解消されればよいのだが。

今すぐ訪問すべき理由この街で楽しい夜を過ごさない手はない。インド料理の「ナドディ」、ハニーカクテルの「バー・トリゴナ」、ジャズのライブ演奏を楽しめるチャイナタウンの「ジャオ・ティム」などがおすすめだ。

フロレンティーナ・レオウ

34. マニラ

この都市が誇れることマニラは人口過剰や交通渋滞などの悪評がある。フィリピンに7000以上あるのどかな島々へ行く前に、地元の人たちにならって、数日間でも無秩序を楽しんでみては。中国、スペイン、アメリカの影響を受けたマニラは、芸術と文化の中心地であり、ユニークな習慣や料理も味わえる。

パンデミック期間には、長いロックダウンの上に酒類の禁止、宇宙服のような顔面シールドが必須となったが、強力なワクチンの推進により、この巨大都市は存続している。

マニラは今年の調査で「最も回復力のある都市」の3位に選ばれ、マニラを混沌(こんとん)とした都市と評した回答者は一人もいなかった。その代わり、多くの人がマニラの人々の歓迎と笑顔を称賛している。

今すぐ訪問すべき理由街は再び活気を取り戻している。高級ショッピングモール、多彩な現代アートギャラリー、南部のエッジの効いた音楽会場など、以前と同じようにマニラを楽しませてくれるだろう。

注目の数字 回答者の100%が地元の人々を無礼とは言わず、今年の指数で最も無礼のない都市となった。60%の人が「活気がある」と答え、78%の人がナイトライフとパーティーシーンを絶賛している。

シリン・バンダリ

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35. アテネ

この都市が誇れること古代文明が築いた寺院を見下ろす活気あるルーフトップバーや、まばゆいばかりのビーチは、世界のどこにあるのだろう。トレンディなブティックホテルや、タコスからクロワッサンまで何でも揃うレストラン、夏の夜のクールダウンに最適なバーなど、次々と新しい店がオープンし、アテネはその歴史と同様に、現在のクリエーティブなエネルギーでも有名になりつつある。

今すぐ訪問すべき理由夏はアテネが活気づく季節だ。ピクニックに出かけ、「SNFCC」で星空の下無料の映画を観たり、2022年の最もホットな新しいホテル「Estiatoria Milos」とレストラン「Xenodocheio Milos」で飲んで食べたり、眠ったりしよう。

注目の数字91%の人が食事や飲み物を、80%の人がナイトライフを称賛し、さらに、一般的にかなり手頃だと考えている。77%がギリシャの首都を「物価が高い」とは思っておらず、今年の指数で3番目に「物価の低い都市」となった。 

ケイティ・シルコックス

36. ダブリン(アイルランド)

この都市が誇れること:活気があり、居心地が良くコンパクトなこの街には、世界のバー業界が憧れる「パブ文化」がある。ダブリンは、本当にユニークな街。「Brogan's」や「Hogan's」「Grogan's」(この3軒には大きな違いがある)といったパブに足を運べば、知り合ったばかりの新しい友達と楽しい夜を過ごすことができ、ダブリンが自分の家であるかのように感じられるだろう。

晴れの日はもちろん雨の日でも海に飛び込む人、低層都市を見下ろす絵のように美しい山、ストリートパフォーマーがいるにぎやかな通り、よだれが出てしまいそうなフードシーン。その全てがそろっている街はほかにはないだろう。

今すぐ訪問すべき理由:ダブリンには、あらゆる欲求を満たしてくれるレストランが点在している。「Liath」や「Variety Jones」などの新しいミシュラン星付きレストラン、「Chimac」の最高においしい韓国風チキン、「BuJo」のハンバーガー、「PI」のピザなどは要チェックだ。

注目の数字:自分たちの街を「無礼な場所」と表現したダブリンっ子はわずか10%。71%の住民がフレンドリーな街と答え、タイムアウトの今年のインデックスでは、世界で3番目にフレンドリーな都市に選出されている。この結果こそが、アイルランドの魅力ではないだろうか?

エダオイン・フィッツモーリス

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37. サンパウロ(ブラジル)

この都市が誇れること:リオの人々がサンパウロの人たちについて言うことを信じてはいけない。確かに、勤勉なパウリスタはよく働き、よく遊ぶ。南米のクラブシーンの中心地でもあるこの街には、誰もが楽しめるシーンがある。長年にわたって行われてきた移民政策により、イタリアや日本から伝わった食文化が国際都市であるサンパウロの食のタペストリーに織り込まれているのも魅力だ。

今すぐ訪問すべき理由:サンパウロのLGBTQ+コミュニティーはかつてないほど大きく、大胆なものになっている。今年6月に行われた市のプライドパレードには推定400万人が参加。世界最大のパレードとなったのは記憶に新しい。

注目の数字:95%のパウリスタが、この街の飲食文化は最高だと回答。86%が、ナイトライフを高く評価している。

ダギー・ロインズ

38. マイアミ(アメリカ)

この都市が誇れること:マイアミは今、とても「ホット」(気温だけではない)。近年、観光客や多くの移住者が流入したことで街の知名度が上がっているのだ。フロリダ初のミシュランガイドが創刊され、世界的に有名なエンターテイナーたちが集まり(「Bad Bunny」がここで最初のレストランをオープン)、F1グランプリから2026年ワールドカップまで、世界クラスのスポーツイベントを引き寄せている。今、多くの人がマイアミを訪れようとしているのは、無理もないことだろう。

今すぐ訪問すべき理由:フロリダのミシュランガイドが発行されたばかりということも重なり、マイアミの最高級レストランをいち早く試したくなるはず。 マイアミを代表するトップシェフたち(タイムアウトマーケットにも出店している)が手がけるコンテンポラリーアメリカンや、独創的なキューバ料理など、この街が誇るレストランを訪れてみてほしい。

注目の数字:「バイスシティ」の72%が「この街は楽しい」と回答し、74%の回答者が「美しい」と答えている。食事や飲み物に関しては、93%のマイアミっ子が肯定的な意見を持っていた。

バージニア・ギル(タイムアウトマイアミ)

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39. バルセロナ(スペイン)

この都市が誇れること:今、バルセロナには多くの人が集まっている。夏のフェスティバルラッシュのせいなのかどうかは別として、これから数カ月間、バルセロナの街はますますにぎやかになっていくことだろう。そして、それは素晴らしいことだ。バーレストランビーチが満員になり、夜明けから夕暮れまでその状態が続いてこそ、この街は本当の存在感を放つ。タイムアウトの読者に移住したい都市を尋ねたところ、バルセロナは全体の6%の票を獲得し、4位に選出されている。

今すぐ訪問すべき理由:この街のカクテルシーンは、ヨーロッパでもトップクラスに違いない。Paradiso」や「Two Schmucks」「Sips」といったバーはいずれも世界トップクラス。今年末に「ワールド・ベスト・バーズ」がここで開催されるのも当然だろう。

注目の数字:地元の人々がこの街を退屈に感じることはほとんどなく(インデックスの回答者の94%は、この街を退屈とは表現していない)、礼儀正しいと思っている(バルセロナの住人を「無礼」と表現したのはわずか11%)。

マリア・ホセ・ゴメス(タイムアウトバルセロナ)

40. ドバイ(アラブ首長国連邦)

この都市が誇れること:ドバイには素晴らしいレストランやにぎやかなナイトライフ、世界有数のショッピング街や美しいビーチなど、旅行者が求めるもの全てがそろっている。さらにモダンで清潔、治安も良く、移動がスムーズ。世界一高いビルの屋上やインフィニティプールで写真を撮ったり泳いだり、世界最大の人工島の上からスカイダイビングをしたり、それら全てを1日で満喫できる、超一流の都市なのだ。

今すぐ訪問すべき理由:新しくオープンした「未来博物館」は、建物の外観を見るだけでも訪れる価値がある。急速に拡大するパームウェスト地区のビーチクラブを巡ったり、夜は「Electric Pawn Shop」で行われるDJセットを楽しんでほしい。

注目の数字:ドバイは世界で最も清潔な都市の一つに選出されている。地元の人々の97%が「街がきれい」と回答。また、83%の人が「安全である」と回答している。

ルイーズ・チャールズワース(タイムアウトドバイ)

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41. ローマ(イタリア)

この都市が誇れること:2年間の厳しい規制を経てローマは復活し、街の文化プログラムはかつてないほど活発になっている。混雑を避けながら月明かりの下でコロッセオを歩く、3世紀のカラカラ浴場でオペラを鑑賞する、小さなテベレ島で野外映画鑑賞をする。それら全てを実現できる永遠の都が、ローマである。

この街では、忘れがたい特別な環境の中でほかでは体験できない思い出づくりができる。観光を一日中楽しんだ後は、数多くあるルーフトップバーで夕暮れのスカイラインをローマ人のように眺めてみてはどうだろう。バチカン市国から歩いてすぐのところにある「Alto」は、クラフトカクテルとおいしい料理が楽しめる注目のスポットだ。

今すぐ訪問すべき理由:ローマでも、ナチュラルワインを扱う店をあちこちで見かけるようになった。テスタッチョにある「Vinificio」では、世界中から集められた500品種以上のワインラベルが並ぶ。トラステヴェレの「Enoteca l’Antidoto」では、こだわりの小皿料理とワインが楽しめるほか、気に入ったワインボトルを購入することも可能。居心地のいい人気店で、一度訪れてみる価値がある。

注目の数字:3000年近い歴史を持つローマ。インデックスの回答者の91%が街の芸術や文化、ミュージアムを称賛し、84%の人がローマは「美しい街」と回答している。

リヴィア・ヘンゲル

42. ロサンゼルス(アメリカ)

この都市が誇れること:ロサンゼルスの気候は毎年ますます暑くなり、不快なほど乾燥している。しかし幸いなことに、「Bar Moruno」や「Causita」をはじめとするクルードやタパス料理にヒントを得た店のおかげで、地中海の爽やかな雰囲気をディナープレートの上で感じられるようになった。

急速に回復しつつあるロサンゼルスのダイニングシーンは、街の人口と同じくらいさまざま。そしてその多様性は料理の世界だけではなく、アートショーやミュージックシーンにも反映されている。街の行事やイベントは、ロサンゼルス独自の奇妙さを保ちながらもさらにパワーアップし、以前のような活気を完全に取り戻すことができた。

今すぐ訪問すべき理由:新しくできた「アカデミー映画博物館」の初年度は、黒人アーティストが映画業界にもたらした功績をたどる「Regeneration:Black Cinema 1898–1971」展で締めくくられた。「ザ・ブロード」では村上隆の個展やアメリカ国旗の象徴性を探る展覧会が行われ、草間彌生の人気展示「無限の鏡の間」が再開された。

注目の数字:ロサンゼルスに住む人の90%がこの街の食事や飲み物に満足しており、87%が街の多様な楽しみ方を称賛していることが分かった。また、87%の人がロサンゼルスは多様性に富んでいると答えている。

マイケル・ジュリアーノ(タイムアウトロサンゼルス)

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43. アクラ(ガーナ)

この都市が誇れること:アクラでは、確実に楽しい時間を過ごすことができる。パーティーは朝8時まで続くか、あるいは永遠に終わらないかのどちらか。街中で聴こえるアフロビートのサウンドや、季節の祭りとその大胆な装いはこの街の豊かな歴史を物語っている。

アクラで重要なことは、コミュニティーだ。「あなたの仕事はみんなの仕事」というのが、多くの地元住民が口にする言葉。温かい人々であふれたアクラで、真のつながりを築かずに帰ることはほぼ不可能といえるだろう(タイムアウトの調査によると、この街は「友人を作りやすい街」第3位に選ばれている)。

今すぐ訪問すべき理由:街のナイトライフでは、新しい発見がたくさんある。「Club 69」は最近の人気スポット。アクラ初のノンアルコールバーも間もなくオープンする予定だ。

注目の数字:地元の人の68%がこの街で友人を作るのは簡単だと答え、63%が近所の人と知り合いになりやすい街とも回答している。また、回答者のうち、わずか2%がこの街を無礼な街と表現している。

44. シンガポール

この都市が誇れること:小さな都市国家・シンガポール。しかしこの国での楽しみは無限だ。公共交通機関を利用すれば、島内のほとんどの場所へ行くことができるのも魅力の一つ(しかし、基本的に一年中が夏のため、徒歩で散策しながら日光浴をするのがおすすめ)。近年では、シンガポールの人々もウェルネスやリラクゼーションに積極的で、週末には街の公園でのんびり過ごしたり、サウンドバスやサウンドセラピーに参加したりする人が増えている。

今すぐ訪問すべき理由:パンデミックによる厳しい規制を経て、街はようやく従来の楽しい雰囲気に戻っている。毎週街のどこかに新しい店がオープンし、人々はいつものように外食をし、夜ふかしすることも復活した。シンガポールのタイムアウトチームは、オフィスのすぐ近くにある「Native」での食事にはまっている。シンガポール料理をベースに、ちょっとひねりを効かせた料理が楽しめるからだ。

注目の数字:シンガポールは世界で最も安全な都市に選出され、96%もの地元の人々が「安全」だと回答している。また、78%が緑地や自然へのアクセスのしやすさを評価していることも印象的である。

デルフィーナ・ウトモ(タイムアウト シンガポール)

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45. アブダビ(アラブ首長国連邦)

この都市が誇れること:アラブ首長国連邦の首都・アブダビは、非公式ながら芸術と文化の中心地でもある。

この都市は安全で清潔、そしてリラックスできることで知られており、このことは今年のインデックスでも地元の人々がはっきりと示している。最先端のレストランが次々と開業し、「グッゲンハイム・アブダビ」や「National History Museum Abu Dhabi」などの大規模な博物館がオープンを控えている。この街での楽しみはこれからも尽きない。

今すぐ訪問すべき理由:Yas Bay WaterfrontAl Qanaは、カフェやレストランが多数オープンしている注目のエリア。Al Qanaには、中東最大の国立水族館もある。

注目の数字:アブダビは今年のインデックスで、最も安全な都市の一つに選出されている。地元の人々の92%がこの都市での生活の側面を称賛しており、ストレスが少なく、失礼のない、つまりオールラウンドに快適で住みやすく、働きやすい都市なのだ。

ヘザー・チチョウスキー(タイムアウト アブダビ)

46. シドニー(オーストラリア)

この都市が誇れること:世界的に有名な建築物がひしめくことで知られるシドニー。しかしこの街が誇る自然の驚異こそが、間違いなくシドニーを訪れたい理由の一つだ。

100以上のビーチ、都市を取り囲む数千ヘクタールの国立公園世界最大の港などその圧倒的な美しさは、他の都市をはるかに抜きん出ている。ウォーターフロントのレストランルーフトップ高層バーハーバーブリッジなどのアトラクションはもちろん、食べ物やドリンクを片手に自然の美しさを楽しむことができるのが、シドニーの魅力だろう。

今すぐ訪問すべき理由:2021年に実施された厳しいロックダウンを乗り越えたシドニー。多くのハイエンドなホスピタリティー地区が、ナイトライフのためのワンストップソリューションを生み出している。中でもバーやレストランが同じ敷地内に集まったフードエリアは、外食にぴったりのスポットだ。

注目の数字:ただ美しいだけでなく、シドニーには手付かずの自然が残されている。シドニー市民の71%がこの街を「美しい」と表現し、「汚い」と答えたのはわずか11%だった。さらに80%の人が「自然の中を気軽に歩ける」と回答している。

マキシム ブーン(タイムアウトシドニー)

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47. オークランド(ニュージーランド)

この都市が誇れること:オークランドはニュージーランド最大の都市だが、美しい自然にあふれている。にぎやかなバーで地元のワインを注文するのと同じように、火山地帯を巡るハイキングコースや島々へのフェリーホップなどが気軽に楽しめるのだ。今年のインデックスで、「リラックス」「自然や緑地の中を散歩する」といった項目で高得点を得たのも不思議ではない。

またオークランドは、多様性という点でも高く評価されている。 この街は多くの文化的影響を受けて形成されており、その影響はこの街のダイニングシーンを通じて知ることができる。

今すぐ訪問すべき理由:マオリや太平洋地域の文化的影響を受けた一流のシェフたちが、地元の食材を使用しながらニュージーランド料理を再定義している。ピーター・ゴードンの「Homeland」や、マイケル・メレディスの「Mr Morris」、ベン・ベイリーの「Ahi」などが、「オテアロア」(マオリ語でニュージランドの意味)の味に新しい風を吹き込んでいるのだ。

注目の数字:今年の調査で、ニュージーランドの都市は驚くほどリラックスしやすいと回答した人は86%。この数字は、世界の都市の中で2番目に多い。また、自然の中や緑にあふれる地域を散歩することも簡単にできる(オークランダーの94%がそのように答えている)。

ペトリーナ・ダラー

48. リオデジャネイロ(ブラジル)

この都市が誇れること:「素晴らしい都市(cidade maravilhosa)」という愛称で呼ばれるリオ。その言葉に偽りはないかもしれないが、これほどまでに豊かな自然を誇る都市がほかにあるだろうか。ドラマチックな岩山から野生動物がたくさんいる森、ラグーン、黄金のビーチ。リオは今年「美しさ」と「人との出会い」、そして「新しい友人を作る」という項目で高い評価を得た。

夜には無数のバーやストリートパーティー、サンバクラブがにぎわい、その温かいホスピタリティー精神が前面に押し出される。笑顔と気さくな態度で臨めばすぐに新しい友人ができ、この活気ある街でのナイトライフを楽しむための手助けをしてくれるはずだ。 

今すぐ訪問すべき理由:パンデミックによる規制中、リオはそのパーティースピリットを一時停止していた。しかし今それは復活し、ビーチサイドのキオスクやルーフトップバーの多くがアップグレード。おいしい食事やドリンク、そして音楽を十分に満喫できる。

注目の数字: リオは世界で3番目に「ナンパがしやすい都市(66%の市民がここで誰かと付き合うのは簡単だと回答している)であり、74%が自分の故郷は「美しい」と回答。また、70%が緑のある場所にアクセスしやすいと答えている。

トム・ル・メスリエ

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49. ヨハネスブルク(南アフリカ)

この都市が誇れること:ヨハネスブルクは、生命と可能性に満ちた都市。南アフリカ人がチャンスをつかむために集まる場所なので、驚くほど多様性に富んでいる。あらゆるバックグラウンドを持つ人々が集まり、一緒に生活しているのだ。

ナイトライフも充実しており、市内からタウンシップまで、クラブやパブが軒を連ねる。また、郊外まで広がる「人類のるつぼ」のおかげで、市内のレストランでは世界中の料理の味を堪能できる。 

今すぐ訪問すべき理由:ヨハネスブルクの屋外マーケットは特に盛況。おすすめは「Fourways Farmers Market」。ここでは、グルメな屋台料理や最高級のカクテル、素晴らしいライブ音楽が楽しめる。週末の夜を活気づけるにはぴったりの場所だろう。

注目の数字: ジョーバーグの回答者の80%が、自分たちの住む都市は多様性に富んでいると答えている。また「徒歩で移動できる」と答えた人はわずか4%と最下位だったが、77%が「自然や緑地にアクセスしやすい」と回答している。

タンド・ムペンベ

50. イスタンブール(トルコ)

この都市が誇れること:政情不安や経済不況にもかかわらず、イスタンブールがパンデミックの危機を振り払い、エネルギッシュな姿を取り戻すのにそう時間はかからなかった。シリアやイランから来た難民の影響で、この街の料理シーンはより驚きに満ちたものになり、イスタンブール初のミシュランガイドも発刊。この街のフード業界内は、特に大きな盛り上がりを見せている。

さらに、第17回「イスタンブール・ビエンナーレ」や、数々の音楽イベントも開催。イスタンブールは間違いなく今、世界で最もエキサイティングな都市の一つといえるだろう。

今すぐ訪問すべき理由:長期の閉館を経て、街のランドマークでもある「アタチュルク文化センター」はオペラや演劇、コンサート、映画上映などの大胆なプログラムとともに再オープン。また、今年もう一つの注目のニューオープンは、リニューアル中の「イスタンブール現代美術館」だ。大規模な再開発が行われている、歴史的なカラキョイのガラタ港に誕生する。

注目の数字:イスタンブール市民の97%が自分たちの街を退屈だとは思わず、82%が飲食に適していると回答し、83%が多様性に富んでいると答えている。

セダ・ペクチェレン(タイムアウトイスタンブール) 

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51. バンコク(タイ)

この都市が誇れること:バンコクは観光業に依存する都市である。しかしこの2、3年は騒ぎ立てることもなく、話題のレストランやコーヒーショップ、ホテルをゆっくりとオープンさせながら、「ニューノーマル」に順応してきた。

世界中の多くの首都とは違って、バンコクの住人は街にとどまり(おそらくこの街の手頃な物価のおかげもある)、フェスティバルやフェア、ギャラリーのオープニングを開催しながら街を動かし続けてきた。そしてついに店の営業時間制限が解除され、「天使の街」のナイトライフが本格的に復活しそうな気配だ。

今すぐ訪問すべき理由:最近オープンしたシーフード専門店の「Kin Kub Koi」、高級レストランの「Maze、タイ料理と中華のフュージョン「 Restaurant Potong」など、食のシーンは驚くほど活気に満ちている。また、ラチャテウィーにある「Piccolo Vicolo Café」 は、コーヒー通なら足を運んでみるべき一軒だ。

注目の数字:タイの首都の飲食シーンは、最高峰に君臨しているとい言えるだろう。86%ものバンコク市民が、この街は食事と酒を楽しむのに最適な場所だと答えている。

ルーシー・グレイス

52. 香港(中国)

この都市が誇れること:デモやパンデミックに揺れる街、香港。2年前から都市の封鎖と国境の閉鎖を繰り返しているが、この街はたくましく生きている。

香港の飲食シーンは常に進化を続け、地元の人しか知らない穴場からミシュランの星付きレストラン、高い評価を得る本格バーまで、何でも揃う。また、世界有数のアートキャピタルとしての地位も固めつつあり、視覚文化美術館「M+」や「香港故宮文化博物館」がオープン。今年はついに「Art Basel」やArt Centralなどのイベントの開催も実現された。

今すぐ訪問すべき理由:ますます活発化する香港の飲食シーンをチェックしよう。新しくオープンした「Heimat」 や 「Agora」で食事をした後は、イノベーティブなバー「Argo」や、お任せスタイルの「Mostly Harmless」で乾杯だ。

アトゥム・アンチェタ(タイムアウト香港)

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53. ドーハ(カタール)

この都市が誇れること:ドーハに住むのが好きな理由を聞けば、間違いなく「きれいだから」という答えが返ってくるだろう(実際、今年のインデックスでは87%もの住民がそう答えている)。しかしそれ以上に、この街には見どころがたくさんあるのだ。

ドーハの盛んなコーヒーとケーキ文化を満喫しに、朝食はカフェに出かけよう。地下鉄アル・サッド駅から「Katara Cultural Villageまでのパブリックアートスポットを散策したり、夜はバーを訪れたりと、思い思いの時間を過ごすことができる。

今すぐ訪問すべき理由:11月にワールドカップ開催を控えているカタールでは、アートシーンがさらに充実しようとしている。年末までの間に、「フォーエバー・ヴァレンティノ」を含む17の新しい展覧会の開催を控えており、「カタール国立博物館」ではピピロッティ・リストの没入型インスタレーションがスタートするので、こちらも見逃せない(2023年3月開催予定)。

ダイアン・アペン=サドラー(タイムアウトドーハ)

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