1664年以降、佐賀県の有田焼が出島より輸出されると、日本の磁器産業は急速に延び、ヨーロッパの貴族がこぞって収集するほどの人気を誇った。有田で作られ、伊万里港から各地に運ばれた磁器は、オランダのデルフト陶器などにも影響を与えた。
今でも有田には多くの窯元が残り、複合施設「アリタセラ」には22店舗が連なっている。なかでもオランダを中心とする8ヵ国16組のデザイナーと伊万里・有田の16組の窯元とのコラボによる新ブランド「2016/」の店舗はモダン。ギャラリーの中で過ごすようなカフェはアーティスティックだ。
アリタセラ内には「アリタハウス(arita huis)」、窯元が点在する有田内山にはオランダ人女性が経営する「ケラミックアリタ(KERAMIEK Arita)」などのユニークな宿泊施設もある。ぜひゆったりと滞在してほしい。