トップシェフの技に感嘆する。


まず、タイムアウトマーケット大阪で注目すべきは、星付きシェフやトップシェフの豪華な顔ぶれだ。大阪で初めて焼き鳥店としてミシュラン一つ星を獲得した「あやむ屋」は、今回の出店にあたり、あえて焼き鳥ではなく鶏を使った新たな料理を提案する。
「手羽先の唐揚げ」は、カリカリに揚げられた皮と、しっかり染み込んだ味が絶妙な一品。トップシェフの手にかかると、家庭などでも馴染みのあるメニューが一味違った繊細な表情を見せる。
また、世界的レストラン「ノーマ キョウト(Noma Kyoto)」でも腕を振るった実力派シェフのウィリー・モンロイ(Willy Monroy)が手がけるメキシカン「覇王樹(サボテン)タケリア」も見逃せない。
彼が提案する「セビーチェ - シーフードと柑橘のマリネ」は、柑橘の爽やかな香りが引き立つ正統派。しかし、その一皿には和食のような繊細さも感じられ、丁寧な仕事が光る仕上がりとなっている。
「韓国食堂 入ル」の店主は女性で初めての韓国調理技能士1級免許を取得したパク・サムスン(朴三淳)の味を受け継ぐサムゲタン(参鶏湯)専門店。オープン以来、4年連続でビブグルマンを受賞する実力派で、その参鶏湯は、長時間じっくりと煮込まれたスープにうまみが溶け出し、とろみのある口当たりと優しい味わいが特徴。滋味深い最上級の参鶏湯をじっくりと堪能してほしい。
京都の名店「創作中華 一之船入」のオーナーシェフギ・ヨシユキ(魏禧之)が手がける新ブランド「魏飯焼味(ギハンシュウメイ)」も登場。提供するのは、香港のローカルフード「焼味(シウメイ)」だ。
下味をつけて炙り焼きにした一品で、パリッと香ばしい皮と、しっとりと旨みが染み込んだ肉の絶妙なバランスが楽しめる。酒との相性も抜群だ。