高田馬場の穴八幡宮の末社で、外れくじの供養を行なっている。昔、富くじに外れた百姓が、外れくじを自宅に持ち帰って妻に叱責されることを恐れ、ほこらの前にくじを置いて帰ったところ、その後一番くじに当選。そのほこらに感謝して、立派な社を建てたのが始まりとされている。
時の勘定奉行石川忠房が、蝦夷地に御用取締掛で出かける際、財政の安泰を祈願し、寄進した水鉢が残されているなど、古くから宝くじや子宝、勝運などに御利益がある神社として知られていた。外れくじを置いてお詣りをする人が多く、さい銭箱の横には外れくじを入れる穴も用意されている。なお、毎年5月22日の『宝禄祭』の時には、穴八幡宮の神職又は神官によって 『外れくじ供養』 が行われる。