2007年の都知事選を思い出す。ー10月12日は黒川紀章の忌日
2007年10月12日、建築家の黒川紀章が亡くなった。青山ベルコモンズやクアラルンプール空港、大阪万博では東芝のパビリオンなどを設計したことで知られるが、東京で有名な建築と言えば、黒川が亡くなった年にオープンした国立新美術館だろう。波打つガラス張りの壁面や、巨大な柱がそびえる館内、コレクションを持たないことなど、特徴を挙げればきりのない美術館だ。メタボリズムを提唱し、都市に対して並々ならぬ思いを持っていた黒川は、2007年に都知事選に立候補するも落選。そのマニフェストには築地市場の豊洲移転やオリンピック招致の反対など、今話題となっている問題が羅列されている。この機会に彼の著作を読み直すのもいいかもしれない。