クアパレス藤

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タイムアウトレビュー

カラフルな海水魚が泳ぐ水槽と90年代J POPが流れるサウナ。このふたつが揃う銭湯は、要町のクアパレス藤だけだろう。リニューアルオープンは2017年12月。湯船や洗い場の配置はそのままに、今井健太郎の建築らしい凝ったタイルや、男湯と女湯を仕切る壁に植わる観葉植物がちょっとしたリゾート感を演出している。半露天風呂は、高い吹き抜けと浴室をのぞむ大きな窓のおかげで窮屈さを感じない。追加で300円を払って、懐メロが流れるサウナに入るのも忘れずに。

リニューアル後は遅い時間帯に来る若い層が増えたそうだ。大きな水槽の前で生ビール片手に湯上りを過ごす楽しみを知ってしまったら、誰でも足しげく通ってしまうだろう。日曜日や祝日は13時から店を開けるなど、日々の営業は決して楽なものではないはずだが、老若男女を迎える黄緑の暖簾が続いたことに地元民は感謝しているに違いない。

今井健太郎のコメント
「板橋の住宅地にあるクアパレス藤の特徴は『大きな水槽と沢山の植栽』があることでした。この特徴を生かし設計コンセプトを『テラリウム銭湯』としました。テラリウムとは地球環境を模しながらひとつの空間に凝縮した施設を言いますが、そのような概念を銭湯にマッチングさせた試みです。」

詳細

住所
板橋区南町39−10
Tokyo
アクセス
東京メトロ有楽町線『千川』駅下車 徒歩10分
営業時間
15時30分~24時00分(日曜・祝日は13:00〜)/定休日は水曜日、第1木曜日
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