ー水泳競技に夢中になったきっかけは?
エリー・コール(以下EC):12歳の時に、競技に出ました。年上のメダリストたちを相手に、なぜか「絶対に1位になれる」という自信を持って挑んだんです。でも、水に飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れ、結果は惨敗。家に帰るまでずっと泣いていました。その日以来、世界一の水泳選手になってやろうと心に決めたんです。
ダニエル・ディアス(以下DD):16歳で水泳を始めましたが、当初は選手になりたいとは考えていませんでした。でも、やり続けるうちにやりがいが増してきて、翌年の2005年末には全国大会出場することができたんです。その大会で銅メダルを2個獲ったことで「国の代表選手になりたい」と思うようになりました。
ーあなたの競技人生を支えてくれたものは何ですか?
EC:トレーニングが辛くなった時に、話を聞いてくれる人、全員と言って良いかもしれません。実際、アスリートは、非常に多くの人に支えられています。競技を見ていると、アスリート本人だけに注目してしまいがちですが、コーチや理学療法士、マッサージセラピストなど、様々な人たちがいるんです。特に親しくはなくても、ほかのパラリンピアンたちの素晴らしさを目にすることも、とても励みになります。
DD:何と言っても家族です。結婚するまでは、両親は常に僕の味方でいてくれました。今は、妻と2人の息子がいる自分の家庭が、僕のモチベーションの原点です。辛いときにも必ず側にいてくれるという確信が、強さにつながっています。