1. 都会からすぐ近くのオアシスである。
「ア・リトル・ファーム・オン・ザ・ヒル」は、マレーシア、ジャンダ・バイクの森にある農園レストラン。ここは、クアラルンプールの中心部から、車で約45分の距離にあり、少しのドライブであっという間に着いてしまうオアシスだ。
「ア・リトル・ファーム・オン・ザ・ヒル」は、マレーシア、ジャンダ・バイクの森にある農園レストラン。ここは、クアラルンプールの中心部から、車で約45分の距離にあり、少しのドライブであっという間に着いてしまうオアシスだ。
オーナーは映画監督でミュジシャンでもあるピート・テオと、彼の奥さんで建築家のリサ・グァン。数年前に古い農場を手に入れ、レストランとしてゲストを向かい入れるためのダイニング・スペースを追加した。ピートの説明によると、ここは彼らが、老後の生活を送るプロジェクトの一貫のようだ。
ここに来る前、農業の経験がなかった彼らは、インターネットですべてを学んだと言っている。グーグルで育て方などを学び、常に、トライ・アンド・エラーを続けている。植えること、育てること、土についてなど、今でも勉強しているそうだ。
食事に関しては、リサがメニューを考え、中心的な役割をこなす。ピートは、燻製を担当し、野菜やメインになるショート・リブや魚をスモークする。味付けは軽めで、とてもすっきりとした料理が多い。チキンやビーフなどの肉料理も素晴らしいが、この店で目立つのは、やはり野菜だ。
敷地内には、7エーカー(東京ドーム半分強)ものオーガニック畑があり、果物、野菜、ハーブで埋め尽くされている。彼らが育てた農作物は彼らのレストランで使われるほかにも、クアラルンプール市内のオーガニックショップやレストランでにも卸されている。ここの野菜を食べていると、野菜の味わい深さをひしひしと感じる。サヤインゲンはハリがあり、グリーンピースは甘い。在来種のトマトは今まで食べたこと無いほどジューシーだ。 この場所にいると、「新鮮な食材」の意味が普段とは全く違うことに気づく。今食べているものは、昨日の夜に収穫されたばかりのもの、というのが当たり前だ。
まさに、ファーム・トゥー・テーブルが実践されている。これなら、誰でもベジタリアンになれてしまうのではないかと思うほどだ。
食事する場所として、自然光が入る2つのダイニングスペースが用意されてる。ダイニングルームとファームハウスだ。それぞれ違うメニューが用意されていて、多少のカスタマイズは可能だ。貸し切るのであれば20人ぐらいがちょうどいい人数だろう。ファームハウスのほうがもう少し大きく、60人分ぐらい入れる。ここのでの食事は人気があり、少なくとも1カ月前の予約が必要だ。
今は、レストランとワークショップの営業のみだが、ピートとリサは近い将来、この場所で泊まれるようにするための準備を進めている。それが実現すると、農産物が作られている畑をさらに身近に感じ、穏やかな静養を取れる場所になるだろう。
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