グランシャリオ
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、走らない列車レストラン5選

北斗星でイタリアン、オリエント急行でフレンチなど、電車で味わう

Mari Hiratsuka
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、走らない列車レストラン5選

東京には、コンセプトが強烈なバー奇妙なレストランなど、店主のこだわりと個性あふれる様々な店がある。ここでは、「列車」をテーマとする店を紹介したい。北斗星の車両を改造したレストランや、オリエント急行でシェフを務めていた店主の料理が楽しめる名店、まるで電車の中にいるような内装のバーなどだ。旅気分を味わいたいのなら、列車レストランで過ごしてみるのもいいかもしれない。

  • 祐天寺
  • 価格 1/4

ナイアガラ

東海道新幹線が開業したのは今から58年前の1964年。それより1年前に開店した歴史あるカレーショップ。50年近い歴史は伊達ではなく、壁には列車の行き先案内板や駅名表示板が貼られている。店の入り口にある自動券売機で食券を買うシステムで、「超特急」が激辛で「鈍行」が甘口だ。ベースになるのは日本人が親しんできたオーソドックスなカレーライス。旧型客車の座席を流用したテーブル席に座れば、模型の鉄道が注文の品を届けてくれる。制帽をかぶったにこやかな店長(駅長)も印象的だ。

  • 埼玉

グランシャリオ

東川口駅より徒歩8分ほどの場所にある、列車レストランのグランシャリオ。運行廃止となった寝台特急、北斗星の食堂車を改装しており、敷地内にはイタリアン料理店、蕎麦屋、ベーカリーカフェが隣接している。営業当初は完全予約制で乗車券も必要だったが、2018年10月より予約不要乗車券不要で利用できるようになった。

グランシャリオは11〜17時の営業で、カレーやシチュー、特製ハンバーグなどの洋食を味わえる。夜は敷地内のイタリアンレストラン、リストランテ谷澤が列車で完全予約制のディナーコースを提供している。

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  • 木場

アタゴール

※営業時間短縮、11時30分〜13時30分、17時30分〜22時(入店制限中、テイクアウト実施中)

アジアを縦断するオリエント急行車内において、日本人で唯一専属料理人を務めたユニークな経歴を持つシェフ、曽村譲司のフレンチレストラン。巧みなスパイス使いやフランス料理の枠を超えた独創的な素材の組み合わせを主軸に魅惑的な料理が特徴だ。店の前には、オリエント急行を彷彿とさせるアンティークの列車があり、平日1組限定(要予約、最大5人、個室使用料1万1,000円)で、利用可能。

  • 日本橋

キハ

人形町にあるキハは、東京の鉄道ファンが仕事終わりに訪れる場所だ。バーの2階は電車の車両を再現しており、網棚や吊革、吊り広告、駅名板、路線図はすべて本物だ。店内がリアルすぎて、少し酔っていると、車両が動き出すのではないかと錯覚しそうになる。

キハでは、塩漬けの魚や、塩味の豚肉にコーンなど、様々な缶詰を提供している。駅弁が普通になる前に鉄道で食べられていた懐かしの軽食である。オリジナルのワンカップ酒や巨大なジョッキのビールを飲みながら、壁に飾られた鉄道関連の記念品を堪能しよう。もし本当の鉄道マニアになりたいのなら、駅長の制服を着てみるのもいいだろう。

風変わりな東京を知る……

東京、奇妙なレストラン13選
東京、奇妙なレストラン13選

無数のレストランが存在する都市、東京。世界と比較しても多くのミシュランスターを有し、外食時にマズい食事に遭遇する確率は低い。ほとんどの店は品質、そつのないサービス、新鮮な季節の食材で張り合っているが、東京にあるいくつかのレストランは、そこから大分逸れた異なる路線を進んでいる。好奇心とクレイジーの路線である。正直な所、街中をしらみつぶしに調査をしたわけではなが、一風変わったフードやドリンク、サービスを提供するレストランを厳選して10軒を紹介しよう。

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