1. 食べ物を食べるとアルコールの吸収が遅くなる?
答え:事実
空腹時に酒を飲むと、血中アルコール濃度が早く上がる。料理とともに楽しむことで、その上昇スピードを抑制でき、自分のペースを守ることができる。その結果、意図した以上に酒を飲むことがなくなるだろう。
ポイント:飲酒後の食事は、アルコールを早く処理するのにいいと信じている人もいるかもしれない。しかしそれは間違い。酒を飲む前とその最中に食べるのがベストだ。なぜなら、血中アルコール濃度が急激に上昇するのを防ぐことができるからである。
夜遊びをする時には、誰もが思い切り、そしてスマートに楽しみたいと考えているだろう。しかし、飲酒にまつわる誤解のせいで、せっかくの夜を台無しにしてしまうことは珍しくない。
タイムアウト東京は、プレミアムワインやスピリッツのリーディングカンパニーであり、「コンヴィヴィアリテ(人と人の心温まる交流)のクリエーターたち」であるペルノ・リカール社とともに、よく耳にすると思われる5つの飲酒に関する通説について調べてみた。
また、本記事では、多くの人気バーのプロデュースを手がけ、2022年には「ノムラショウテン(Nomura Shoten)」、その翌年には「クオーター ルーム」と自身のバーを立て続けにオープンさせたバーテンダー野村空人にも気になる質問をぶつけてみた。
答え:事実
空腹時に酒を飲むと、血中アルコール濃度が早く上がる。料理とともに楽しむことで、その上昇スピードを抑制でき、自分のペースを守ることができる。その結果、意図した以上に酒を飲むことがなくなるだろう。
ポイント:飲酒後の食事は、アルコールを早く処理するのにいいと信じている人もいるかもしれない。しかしそれは間違い。酒を飲む前とその最中に食べるのがベストだ。なぜなら、血中アルコール濃度が急激に上昇するのを防ぐことができるからである。
答え:迷信
酒を飲んだ後、寝心地の良い布団に潜り込みたくなるかもしれないが、一眠りしたからといってアルコールの体内処理が早くなるわけではない。
多くの人が、長時間の睡眠を取った後にいつもの自分を取り戻せたように感じていることが、この誤解を生んでいる背景だろう。しかし、体からアルコールを抜いているのは「時間」だけ。興味深いことに、アルコールの分解は、一口飲むとすぐに始まるという。
ポイント:平均的な人は1杯(または約10グラムの純アルコール)を処理するのに約1時間かかる。もちろんこれは体重や代謝率などの要因によって異なる。
答え:迷信
それぞれの体質もあるため、度数が高ければ酔いやすいという訳ではないが、アルコール度数3%のカクテルよりも、アルコール度数10%以上のワインのほうが酔いやすい人が多い傾向にある。
ここで意識したいのは、アルコール含まれる「純アルコール量 ABV(Alcohol By Volume)」。日本の酒税法では、温度15度のときに100ミリリットル中に含まれるエチルアルコールの容量と定義し、成人男性の場合、適正飲酒量は1日平均純アルコール量20グラム程度とされている。
ポイント:ビールは中瓶1本500mlでアルコール量は20gだ。がぶがぶ飲んでいたら飲み過ぎに当たるので気をつけよう。
なお、シングルモルトウイスキーのドラムグラス1杯分(30ml)とワイングラス1杯分のワイン(120ml)の純アルコール量はほぼ同じで、ウイスキー約9.6g、ワイン12gである。
答え:迷信
日本では「バーや居酒屋で水を頼みずらい」と思う人もいるかもしれない。多くのバーでは、アルコール度数の高い酒の場合には「チェイサー」として水が出されるが、注文すればもちろん「水」を無料で提供してくれる店の方が多いといえる。しかし、水にこだわっているバーでは「ミネラルウォーター」の購入が必須の場合もある。
ポイント:バーテンダーの野村は、「自分の店では基本的に、お客さんが注文した飲み物と水をセットで出します。あまりやりすぎると、悪しきバーの文化として『水を出されれたら帰れ』みたいなイメージだったり、お客さんが満腹になられてしまうので、あんばいはバーテンダーのスキルですね。
基本的には水を出すスタンスでいます。バーカウンターから遠い席なんかには、大人数だったりするとカラフェを置いています」と教えてくれた。
答え:迷信
世界共通のアルコールの単位はない。例えば、日本での標準的なアルコールの1単位は20グラムで、5%のビールならロング缶1缶(500ミリリットル)で、15%の日本酒なら1合(180ミリリットル)に相当する。
しかし、アルコールの標準単位の定義は国によって異なることを覚えておいてほしい。イギリスやインドではアルコールの1単位が8グラムで、アメリカでは14グラムだ。
ついでながら、法律で飲酒が認められている年齢も、国によって違う。日本は20歳からだが、アメリカは21歳、フランスなど欧州では、なんと16歳から飲酒できる。
責任を持って飲酒することは、自分自身と周りの人のためにできる最善策だ。ナイトアウトを思い切り楽しむためには、飲酒について、それが自分にどのような影響を与えるかを、常に自身で学ぶ必要があるだろう。
加えて、飲酒しないことを選択した人の考えも尊重するべきだ。言うまでもないが、過度な飲酒や暴飲暴食は良くない。もちろん未成年や妊娠中、薬を服用中、車を運転する予定のある人は、飲酒をしないように。
そして、アルコールを楽しむときは、水分補給を忘れずに。目安は酒を1杯飲むごとに、コップ1杯の水を飲むことだ。もちろん、もっと飲んでもいい。
ペルノ・リカールは責任ある飲酒の推進に取り組んでいる。シャンパンやウイスキー、ウオッカを楽しむときは、自分のペースを守ることを忘れずないように。
「Drink More Water」キャンペーンの詳細については、以下のビデオをチェックしてほしい。
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