会場不足と情報面のインフラ整備
登壇したのは、『フエルサ ブルータ(FUERZA BRUTA WA!)』のロングラン公演を実現させたアミューズの辰巳清と、劇団四季などで数々の舞台作品のプロデューサーを務め、現在は「クールジャパン応援新聞」の編集長である瀧内泉、自民党ナイトタイムエコノミー議連の座長を務める齋藤貴弘弁護士の3人だ。イベントの前半では、ロングラン型エンターテインメントに対する三者三様の見解が語られた。
事業者と行政の間に立ち、ナイトタイムエコノミーにまつわる動向を広く知る齋藤は、ロングラン型のコンテンツが不足している背景として「会場不足があります。例えば『シルク・ドゥ・ソレイユ』の小屋は仮設建て物なのですが、日本だと仮設の建て物を借りることができる期間は1年しかない。議連では、この期間を伸ばして行こうという話し合いがされています」として、規制緩和の必要性を訴えた。また、「インバウンドの観光客向けのプロモーションや情報発信が行われていない、チケットを買うことが難しいなど、情報面のインフラ整備もしていかなくてはいけません」とも指摘した。