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全国を巡回している「ヒグチユウコ展 CIRCUS」が2023年2月3日(金)〜4月10日(月)にパワーアップして東京で再び開催する。会場は六本木の「森アーツセンターギャラリー」だ。ヒグチユウコは画家・絵本作家で、空想と現実を行き交う独特な世界観で人気を博している。2019年には自身のギャラリー「ボリス雑貨店」の常設店舗をオープン。グッチの新作コレクション「パレス グッチ」ではハンドペイントを施した一点もののバッグを展開するなど、幅広く活躍する。
同展覧会は2019年から全国を巡回している初の大規模個展「ヒグチユウコ展 CIRCUS」で展示した約500点の作品に加え、新たに500点が追加された。会場は、貴重な原画で彩られたサーカスの空間が登場。ヒグチの描く生き物や少女、キノコや「この世ならぬ不思議ないきものたち」が繰り広げる、楽しくもどこか切ない世界が広がる。
絵本の展示では、デビュー作「ふたりのねこ」や「ギュスターヴくん」「ほんやのねこ」など、今まで発刊された原画が勢揃い。ヒグチが背景を担当したビジュアルブック「カカオカー・レーシング」のぬいぐるみ作家、今井昌代の立体展示や、「サーカス」にちなんだ本展描き下ろし原画は必見だ。
かわいくも、どこか不穏で怖いホラー作品にも注目してほしい。女の子やカタツムリ、はさみや瞳など、さまざまなモチーフを駆使して怖い表現を追求している。ヒグチの特徴である独特な世界観を存分に堪能できるだろう。
そのほか、作品集「ヒグチユウコ画集 CIRCUS」のために描かれた原画や、自主制作で発刊された画集「Fear」に掲載された作品のほか、近年精力的に発表している映画にまつわる作品など、表現の幅を広げる作家の現在を知ることができるものも数多く展開する。
さらに、巡回した全国9会場ごとに描き下ろされたメインビジュアルも一挙に展示。本会場のための描き下ろし大作「終幕」が会場を彩る。
ヒグチのデビューから現在までの作品を網羅できる同展に、足を運んでみては。
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