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2021年7月21日、鮮やかなブルーの壁がひと際目を引くカフェの小春日和トーキョー(TOKYO)が、代々木公園からほど近い場所にオープン。「ほっと肩の力を抜き、次の朝を気持ちよく迎える気力が湧いてくるような場所」を目指したという。取材時もその心地よい空気を感じ取ってか、公園を通りすがる女性たちが続々と足を運んでいた。
花と緑に包まれ、開放感たっぷりの大きな窓が設置された店内では、2種から選べる朝食やビーガンにも対応した定食ランチやロースイーツを提供。添加物を使用せず、発酵食品をふんだんに取り入れたヘルシーで目でも楽しめる料理が味わえる。
ここを訪れたらぜひ食べておきたいのが 、ビーガン対応もできる『季節の豆皿定食』だ。さくっとした食感で食べ応えのあるべジミートの唐揚げやグルテンフリーのファラフェルのコロッケ、鮮やかなビーツのポテトサラダなど、常時9皿のデリとご飯、みそ汁のセットが並ぶ。
ご飯はわらふぁーむの無農薬、無化学肥料や低農薬栽培の米を厳選して用意した。昆布だしのみそ汁はシンプルながらも懐かしい後味が魅力。旬が感じられ、心も体も満ちていくような優しい味わいを堪能してほしい。この定食のために一つ一つ特別に作ってもらったという作家物の豆皿も、どれも美しい。
8時~10時30分に提供するモーニングメニューは、グルテンフリーのマフィンや自家製クランベリーシナモンのグラノーラ、ヨーグルトをドリンクとともに楽しめる『焼き菓子セット』がおすすめだ。
米粉とソイプロテインがベースになった『アールグレイフィグのマフィン』は、紅茶の香りとフィグの甘酸っぱさが相性抜群のメニュー。和食にも合うコーヒーを目指したという『小春日和ブレンド』は、丸みのある味に思わずほっとするだろう。
デザートには、『VEGAN RAWブラウニー』をぜひオーダーしてみてほしい。砂糖を使用せず、スーパーフードであるデーツとカカオの自然な甘さを生かしたスイーツは、一口食べた途端濃厚な甘みとフルーティーな香りに驚くに違いない。添えられた爽やかなココナッツクリームと香ばしいカカオニブも、ケーキの味わいと絶妙にマッチしている。
行く度に変化を楽しみたいなら、『季節のコーディアルソーダ』を試してみよう。実まで食べられる旬のフルーツとハーブを使ったドリンクは、実際に農家まで足を運び、顔の見える生産者から取り寄せた無農薬や減農薬の果物を厳選して使用。季節ごとに異なる素材のおいしさをダイレクトに体感できる。取材時に頼んだ『桃とアールグレイ』は、桃の甘みと爽やかなローズヒップ、香り高いアールグレイの相性が抜群のドリンクだ。
店主の杉岡沙樹にビーガンメニューやロースイーツを取り入れた理由を聞いてみると、「ビーガンやアレルギーなど、どんな主義、体質を持つ人でも一人一人が無理せず、自分らしく楽しめる場を作りたかった」と語る。
小春日和トーキョーという店名通り、このカフェには春の日のように心温まる料理と穏やかな空気で満ちた空間が待っている。せわしない日常から離れ、ほっとくつろぎたくなったときにぜひ足を運んでみてほしい。
テキスト:中村友美
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