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写真家ヨシダナギのドラァグクイーンを被写体にした展示が開催

少数民族の次は魅力あふれる「彼女たち」を撮影

Emma Steen
テキスト:
Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
Drag queen, photo exhibition, Fukuoka Art Museum
Photo: Nagi Yoshida
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ヨシダナギは、世界を旅しながら少数民族や人々のポートレートを撮影する女性写真家だ。現地の先住民たちと一緒に裸になって写真を撮るなど、ユニークな撮影方法でも知られている。そんな彼女がドラァグクイーンを被写体に、撮影した作品展『DRAG QUEEN No Light, No Queen photo by nagi yoshida』が、福岡で開催中だ。 

独学で写真を学び、2009年から世界中を巡りながら写真を撮るようになったヨシダは、作品の大部分をアフリカで制作した。 今回の展示会のテーマである「ドラァグクイーン」の撮影は、舞台をニューヨークとパリに移して行ったもの。独自の感性を持つヨシダが、魅力あふれる「彼女たち」にスポットライトを当てた写真が集められている。

少数民族を専門的に撮ることで知られるヨシダにとって、ドラァグクイーンを題材にすることは全く新しい挑戦だった。彼女たちの存在は、「社会的にもあまり知られていないマイノリティーのグループである」と強調する。多様性や独自性を表現することに情熱を注ぐヨシダは、ドラァグクイーンのアートを研究することが自身のキャリアにとって大きな進化になる、と考えたのだ。 

Drag queens, photo exhibition, Fukuoka Art Museum
Photo: Nagi Yoshida

ラ・プートル(La Poutre)やキャンディー・ウォーホール(Candy Warhol)など有名クイーンたちを被写体にしたものもある。作品を注意深く見比べてみよう。パリとニューヨークのドラァグクイーンの違いを示す、細かなディテールに気付くかもしれない。

Drag queens, photo exhibition, Fukuoka Art Museum
Photo: Nagi Yoshida

『DRAG QUEEN No Light, No Queen photo by nagi yoshida』は、2021年12月12日(日)まで福岡市美術館で開催。入場料は1,200円で、チケットは特設予約ページから購入できる。

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