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海運大手の日本郵船は2022年1月4日、神奈川県横浜市に位置する海岸通り地区の再開発計画を同市に提案したと発表した。日本経済新聞が報じたところでは、同社は三菱地所と宇徳とともに、同地区にある横浜郵船ビルとその周辺地区をオフィスやホテルなどとして開発する方針。開業は2024〜2027年を目指している。
対象となるのは約1.5ヘクタールに及ぶ地区。横浜郵船ビルを現在の建築を生かしたままホテルにリノベーションするほか、隣接する横濱ビルは解体し、その跡地に高さ約100メートルのオフィスビルを2027年ごろまでに建設する予定だ。両ビルの設計を手がけたのは、金沢出身で渡米経験もある建築家、和田順顕(わだ・じゅんけん)で、コリント式の列柱が並ぶ姿が印象的な横浜郵船ビルは1936年に完成、近代化産業遺産にも選定されている。
はまこれ横浜によると、横浜郵船ビルについては国や市が定める歴史的な建造物に関する認定制度を利用して保全を図りつつ、東側には高層棟も建設するという。横濱ビルの跡地には、起業家などを呼び込むインキュベーション施設や文化施設などの整備を検討している。
なお、今回の提案は都市再生特別措置法に基づいており、同市が6月までに変更が必要か検討する。同地区にはかつてBankArt Studio NYKも存在しており、ホテルやオフィスだけでなく、文化的な面でも今後発展が期待できそうだ。
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