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2024年3月15日(金)、「横浜美術館」が約3年をかけた大規模な改修を終える。「横浜トリエンナーレ」の開催初日に合わせてオープンする。
日本のモダニズムの巨匠と称される建築家、丹下健三の設計で知られる同館。丹下都市建築設計が再び設計と施工監理を担当し、2021年10月1日から大規模改修工事が行われた。
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新たなミュージアムメッセージは「みなとが ひらく」。入館してまず驚くのが、人々を迎える開放感抜群な大空間だ。3階までが吹き抜けになっており、最頂部約16メートル、左右約63メートル、奥行き16メートルを誇る。同エリアは「グランドギャラリー」と呼ばれ、巨大な天窓には開閉式のルーバーが設置。現在は春の暖かな太陽光が差し込んでおり、1年を通して四季の移ろいを感じられる。
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「横浜トリエンナーレ」期間中は、吹き抜け階段の中2階にある踊り場スペースで作品が展示。隔てるもの何もなく、どの場所にいてもアートを感じられる最高の空間だ。同空間を中心とする無料エリアが、より自由で開かれた「じゆうエリア」となった。誰もが思い思いにくつろぐことのできる空間となるよう、什器なども新たにしつらえられた。丹下建築の特徴である存在感抜群な丸や四角のモチーフを模した家具なども設置される予定だという。
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グランドギャラリー内にはエレベーターを1基増設し、ベビーカーや車椅子での館内移動が楽になっている。より多くの人が楽しめる美術館の新時代を象徴する場所となるだろう。
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3階にあった美術図書室は地上階に移設。広場から気軽にアクセスできるようになった。11月にはカフェやショップも新たに生まれ変わるという。2025年2月に全館のリニューアルが終了し、「おかえり、ヨコハマ。」展が開催される。徐々にパワーアップしていく新たな横浜美術館の再オープンを祝おう。
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