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鮮やか、かつ水玉模様の没入感たっぷりの世界へようこそ。2023年5月11日から7月21日(金)まで、ニューヨーク・チェルシーのギャラリー「David Zwirner」で、草間彌生の大きな展覧会が開催されている。
「I Spend Each Day Embracing Flowers」と題されたこの展覧会で見られるのは、全て新作。絵画や巨大な彫刻、そしてまばゆいばかりの「インフィニティ・ミラールーム」も展示される。入場は無料だが、行列は覚悟しておいた方がいいだろう。
展示スペースは西19丁目519番地、525番地、533番地にまたがり、4つのセクションで構成。彫刻で2つ、絵画と「インフィニティ・ミラールーム」でそれぞれ1つずつ使われている。
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「インフィニティ・ミラールーム」はまず、黄色い小さな扉からしゃがみこんで足を踏み入れる。その先に見えるのは、万華鏡のような鏡に覆われた部屋。深い青色、明るい黄色、信号の赤色、癒しの緑色などのドットで埋め尽くされ、天窓からの自然光に照らされている。まるでクレヨンの箱の中にいるような、浮遊感のある空間だ。
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彫刻セクションの一つでは、黒と黄色の抽象的なカボチャが空に向かって伸びている。もう一方の展示空間にあるのは原色とパステルカラーで水玉や格子模様が描かれた特大の花々。ヘビのような緑や青の茎が、それぞれの花をつないでいる。
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絵画のセクションには、「Every Day I Pray for Love」と題されたシリーズから36点の作品が並ぶ。彼女の大きな彫刻と同様に、絵画にもまた鮮やかなパターンで表現された反復、そして微細な表現が見られる。
草間はこの展示について、こんなメッセージを寄せている。「私は日々、草間の心を歌い続けてきた。そう、心の歌。現代の若者たちよ、一緒に宇宙の心の歌を歌おう!」
94歳の草間は、1952年に日本で初めて展覧会を開催して以来、影響力のある作品を発表し続けている。今年は、草間がDavid Zwirnerとの最初の契約から10年目。今回の展覧会は、ギャラリーでの展示としてはこれまでで最大規模となる。
ニューヨークで草間作品をもっと見たい場合は、新しいグランド・セントラル・マディソン駅のモザイク画をチェックするといいだろう。五番街の「ルイ・ヴィトン」では、不気味なほどリアルな「草間ロボット」を見ることができる。
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