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街を駆け抜け、新鮮な空気を吸い込み、髪を風になびかせる……。
自転車での移動は、何よりも楽しい。都市が二酸化炭素排出量の削減に取り組む中、自転車にはますます乗りやすくなっているといえる。車社会のパリやロンドンでさえ、サイクリストを第一に考えた取り組みを行っているのだ。
さて、地球上で今最も自転車に優しい都市はどこだろうか? それはフランスのインシュアテック会社、lukoが最近発表した指標「Global Bicycle Index」を見れば分かる。同社では、世界90都市を対象に、自転車専用道路や自転車の盗難率、年間のサイクリング可能な天候の日数など、さまざまな要素をもとにランキングを作成した。
1位になったのは、オランダのユトレヒト。あえて言うが、4位と5位のコペンハーゲンやアムステルダムではなく、ユトレヒトである。同地は人口の約51%とサイクリストの数が多いだけでなく、質の高い自転車用インフラが多く、雨の日がほとんどないのが特徴だ。
2位になったドイツ西部の都市ミュンスターは、自転車事故による死亡率が低く、どの項目でも全体的にスコアが良好。ミュンスターは自転車での移動を促進するイベントやフェスティバルを定期的に開催していることを意味する「イベントスコア」でも良い結果を出している。
3位はベルギーのアントワープ。同指標によるとこの港町は、世界で最も手頃な価格で自転車を購入・維持できる場所の一つである。また、アントワープでは市全体で大規模な自転車共有システムが導入されており、中規模の都市であるにもかかわらず、4000近くの自転車ルートがある。
一方、サイクリストにとって最悪の都市は、ヨハネスブルグだった。南アフリカの首都である同地では、自転車に乗る人が少ないだけでなく、自転車利用者の死亡率も非常に高い。ヨハネスブルグは、きっともっといい結果が出せるだろう。
トップ10は、以下の通り。
Global Bicycle Index(luke社)
1.ユトレヒト(オランダ)
2.ミュンスター(ドイツ)
3.アントワープ(ベルギー)
4.コペンハーゲン(デンマーク)
5.アムステルダム(オランダ)
6.マルメ(スウェーデン)
7.杭州(中国)
8.ベルン(スイス)
9.ブレーメン(ドイツ)
10.ハノーバー(ドイツ)
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