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羽生フィーバー、冬季オリンピックで誰もが羽生結弦を話題にする理由

アイスプリンス、超大技「4回転アクセル」成功なるか

Emma Steen
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Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
Yuzuru Hanyu
Photo: Bukharev Oleg/Shutterstock Yuzuru Hanyu at the 2018 Rostelecom Cup in Moscow
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麗しき絶対王者、羽生結弦はフィギュアスケートの世界記録を幾度も更新し、『ソチ 冬季オリンピック』(2014年)と『平昌冬季オリンピック』(2018年)で金メダルを獲得している。しかし、今大会の羽生が目指すものはそれだけではない。

羽生は「アイスプリンス」として知られ、その愛らしい性格と隙のないスケーティングで広く親しまれている。そして、羽生といえば「くまのプーさん」。演技後に観客席からぬいぐるみがシャワーのように投げ入れられる光景が名物で、リンクが「プーさんの海」状態になるのだ。

先日、北京で撮影された写真がSNS上に公開されると、海外ファンからは「キングのご到着」「冬が来た!」「五輪が正式に開幕した」など競技に先立って興奮のコメントであふれた。

今大会で羽生がメダルを獲得すれば、1928年冬季オリンピックのスウェーデン出身の男性フィギュアスケート選手ギリス・グラフストレム(Gillis Grafström)以来、3大会連続のメダル獲得となる可能性がある。しかし彼にとって、今回の試合はメダル獲得が目的ではない。

羽生はこれまで試合で成功させたことがない超大技の4回転アクセル」に挑戦しようとしているのだ。

4回転アクセルは、フィギュアスケートの6大ジャンプの1つ。得点は12.5点で、フィギュアスケートの「ジャンプ」の中で最も多くの得点が与えられる。非常に難易度が高く、まだ競技会で成功した選手はいない。

もしこの技を成功させることができれば、最大のライバルとする22歳のアメリカ代表選手、ネイサン・チェン(Nathan Chen)を上回ることができるだろう。チェンは2019〜2020年の『フィギュアスケートグランプリシリーズ』で羽生を上回り1位となったが、オリンピックで直接対決するのは今回初である。

男子シングルは、2022年2月8日(火)10時15分(日本時間)から行われるショートプログラムと、2月10日(木)にフリーが行われ日本からは3選手が出場する

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