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SNSで人気のウェス・アンダーソン的風景、本物はミラノにあり?

監督自身がデザインした「バー・ルーチェ」

Beril Naz Hassan
テキスト:
Beril Naz Hassan
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
Photograph: Courtesy Attilio Maranzano/Bar Luce
Photograph: Courtesy Attilio Maranzano/Bar Luce
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2023年4月中旬に人気映画監督であるウェス・アンダーソンに敬意を表する、新しいTikTokトレンドが盛り上がりを見せた。アンダーソンといえば強調されたパステルカラー、左右対称の画角、カメラを直接見つめる登場人物など、独特の映画美学で知られている。

そのトレンドとは普段の生活を「ウェス・アンダーソン風」に撮影するというもの。世界中のTikTokkersたちが人生のシンプルな喜びをロマンチックに表現して共有し続けた結果、「#WesAnderson」が付いた投稿の再生回数はTikTokだけで5億5470万回まで跳ね上がったのだ。

こうした天文学的数字をたたき出す人気にもかかわらず、アンダーソンが2015年にミラノでカフェをデザインしたことを知らない人は多いかもしれない。

プラダ財団の建物にある「バー・ルーチェBar Luce)」は、1950〜60年代にタイムスリップしたようなインテリアのカラフルなコーヒーハウス。アンダーソンは自分のデザインアプローチについて、こう説明している。

「本当に小さい頃は建築家になりたかったのです。本物の建築家になりきるために与えられたこのチャンスは、子どもの頃のファンタジーが実現したようなもの。ここは映画のセットとしてもかなり使えると思いますが、映画の脚本を書くには絶好の場所でしょう。私は自分自身がノンフィクションな午後を過ごしたいと思うようなバーを作ろうとしたのです」

もしあなたが、SNS投稿のために、ウェス・アンダーソンをテーマにした完璧な背景が欲しいと思ったら、行くべき場所はミラノかもしれない。

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There’s a whole Wes Anderson-designed bar in Milan(原文)

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