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ブルックリン図書館がレコードコレクションを一般公開

貸し出しカード保有者は視聴や借りることも可能

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
Vinyl collection at Brooklyn Public Library
Photograph: Gregg Richards
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ニューヨークのレコードコレクターたちは、レコードを収納するのが大変なことを知っている。我々が住む小さなアパートは、「12×12インチの正方形」を何百枚も集めるには適してはいないが、めげずに愛着のあるレコードを狭い空間に詰め込んでいる。

そんな中、ブルックリンのレコード好きは、幸運に恵まれているかもしれない。それは、最近ブルックリン公立図書館(BPL)の中央図書館が、貸し出しカード保有者向けの「Vinyl Lending Library」という、同館のレコードコレクションを集めたスペースをオープンしたからだ。

Vinyl collection at Brooklyn Public Library
Photograph: Gregg Richards

このスペースでは、ヒップホップ、ポップ、クラシック、カントリー、劇伴など、さまざまなジャンルのアルバム400枚が聴けるほか、最長3週間まで借りることもできる。これは、自宅のレコードを減らすきっかけになるだろう。

同図書館では、レコードコレクションの一般公開を記念して、オープン日に、ブルックリンを拠点に活動するインディーポップデュオのDaisy the GreatとDJ AGを迎えたイベントを開催。2022年8月11日(木)、18日(木)、25日(木)の12時からは、中央ロビーでスタッフがレコードをかける「August Lunch Beats」も行う予定だ。また、8月30日(火)の19時からはDJ Face Controlが登場する。

さらにこの秋、BPLでは音楽のスキルを磨きたい人のために、DJ、オーディオプロダクション、サンプリング、ミュージックコーディングのプログラムも提供する予定だという。

実は、BPLの貸し出しカード所有者は楽器や1万7000冊以上の楽譜を借りられ、さらに中央図書館のレコーディングスタジオも利用できるのだ(無料のものも多い)。さらに「Classical Interludes」シリーズ、「Met Opera」や「Young Composers Festival」との提携や公演、中央図書館の広場でのダンスパーティーなど、人々が音楽パフォーマンスを観られる機会を数多く設けている。

この図書館はもはや「本の虫」のためだけではなく、音楽愛好家のための施設であることは間違いないだろう。音楽好きなら、ぜひ足を運んでみよう。

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You can now listen to and browse from 400 vinyl records at the library(原文)

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