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ロンドンで唯一のラテンアメリカ系マーケットであるLatin Villageを取り壊しから守ろうと、地元住民が長きにわたり反対運動を続けてきた結果、勝利がもたらされ「存続」が決定した。
Latin Villageはトッテナム地区にあり、ラテンアメリカの人々による商いや移民コミュニティーのための活気あふれる拠点として機能。またマーケットのあるWards Cornerビルは、歴史ある建物としても知られてきた。
しかし2007年、大手不動産会社のGrainger社が、この建物とマーケットを壊し、高い価格帯の集合住宅を建てる大規模開発計画を発表。計画が実現されれば、ラテンアメリカコミュニティーのための拠点が失われるだけではなく、裕福ではない人々をコミュニティーから追い出してしまう、ソーシャルクレンジングにもなりかねないと、反対運動が起こった。
再開発計画の発表から約15年が過ぎた2021年8月、Grainger PLC社は膨れ上がったコストと地域住民の強い反対を理由に、ついにこの計画を断念したのだ。
存続キャンペーン『Save Latin Village』のメンバーで、マーケットに店を構えるビクトリア・アルバレスはタイムアウトの取材に次のように語っている。
「悪夢は終わりました。ラテンアメリカのコミュニティーだけでなく、この地域全体にとっても大きな勝利です。私たち全員の気持ちを言葉にはできませんが、コミュニティーが一丸となった時、どれだけ強くなれるかを示しています」
『Save Latin Village』キャンペーンメンバーたちは最近、新しい活性化計画である『Wards Corner Community Plan』を策定。地元のハーリンゲイ評議会からの支持を取り付けた。この計画ではマーケットをコミュニティー主導で再生するために、マーケットに出店している店舗との協力を提案。マーケットの家賃を手頃なものとし、アクセスしやすい地域社会のためのスペースを新設する必要性を強調している。
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