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ここ最近、ホテルのアフタヌーンティーの個性が際立っている。そんな中、ひときわ異彩を放つメニューが登場する。2022年9月17日(土)から、「グランド ハイアット 東京」のオールデイ ダイニング「フレンチ キッチン」で提供する、往年の人気漫画「ベルサイユのばら」(以下「ベルばら」)をテーマにしたアフタヌーンティーだ。
趣向を凝らしたアフタヌーンティーが続々登場している昨今だが、「ベルばら」アフタヌーンティーは今回が初めてではないだろうか。「ベルサイユのばら」は、1972年に「週刊マーガレット」(集英社)で連載がスタートし、今年で50周年を迎える。今回のアフタヌーンティーは、同じく17日からホテルに隣接する「六本木ヒルズ森タワー」
一部の内容を紹介すると、丁寧にプリントを施したチョコレートをオペラケーキに乗せ、小さな漫画本に見立てたスイーツは、漫画の原作を手がけた池田理代子のお墨付きだ。1672年創業のフランスの紅茶ブランド「ニナス マリー・アントワネット」とコラボレーションし、王妃であるマリー・アントワネットに献上したケーキを忠実に再現した「マリー・アントワネットケーキ」は、りんごのパウンドケーキは、ヴェルサイユ「王の菜園」で採取されたローズエッセンスを使用し、見た目にも華やかだ。ほんのり漂うバラの香りも、優雅な雰囲気を引き立てる。
日本では唯一、ここでしか食べることができないオリジナルのカヌレとマドレーヌも登場する。ラズベリーのカヌレは、「ニナス マリー・アントワネット」のラズベリーフレーバーで作った、もちもちの食感がクセになりそうだ。
そもそもラズベリーは、王妃とゆかりの深いフルーツ。離宮「プティ・トリアノン」で過ごした際に野生のラズベリーを摘んでお菓子のアイデアにしたという逸話も残っている。「ニナス マリー・アントワネット」のミルクフレーバーを使ったマドレーヌは、自身の牧場でこだわりのミルクを作っていたとされる、王妃へのオマージュともいえる逸品だ。
そのほか、トリュフやキャビアといった高級食材を使ったクレープとブリニなど、宮殿の食事をほうふつとさせるセイボリーも登場。華麗な「ベルばら」の世界観を演出する。
マリー・アントワネットが実際に着用していた靴の日本初公開をはじめとするフォトスポットも見逃せない。直筆の手紙や、アイシングクッキーで「ベルばら」のコミックを忠実に再現した世界に一つだけの「お菓子の漫画本」などの展示も行うなど、往年の「ベルばら」ファンには垂ぜんものの内容となっている。
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」なんて言いながら、エレガントなケーキを口にするのもいいかもしれない(ちなみに、長く王妃が言った言葉として信じられていたが、さまざまな調査から、現在は王妃の言葉ではないという説の方が有力になっている)。
個人的にはギロチンをイメージしたセイボリーなども作ってほしいところだが、ラグジュアリーなホテルの世界観にはやはり少し合わないかもしれない。 なお、このアフタヌーンティーを客室で楽しめる宿泊プランも登場予定。展示会の余韻に浸りながら、王妃が愛した最高級の紅茶とスイーツとともに「ベルばら」の世界にどっぷりと浸りたい。
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