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コロナ禍で今急速に飲食店で普及しているのが「次世代自動販売機」。冷凍システムを導入することで、個人店、チェーン店に関わらず手軽に設置でき、ユーザーも24時間好きな時に買えるという利便性が話題で、来年のヒット予測ランキングにも入っている。そんな話題の次世代自動販売機が、北区十条銀座にあるバクテー(肉骨茶)専門店、 A1肉骨茶(エーワンバクテー)に設置されたと聞いて、早速現場へと足を運んでみた。
バクテーとは、豚のスペアリブをニンニクと漢方でとろとろになるまで煮込んだスープで、ご飯と一緒に食べるマレーシアのローカルフード。現地では日本のラーメン屋同様、バクテー屋が至るところにあり、それぞれの店によって野菜や漢方の配合が異なるそうだ。
同店では、マレーシアのスパイスメーカーであるA1社が日本人向けに18種類の薬膳を配合したスパイスを使用。イートインでは、『元祖 あっさり骨肉茶』『濃厚肉骨茶』『コク旨 味噌肉骨茶』の3種類のオリジナルバクテーを展開している。
「日本で誰もが知っている味にしたい 」という思いから、バクテー伝道師として2013年にオープン。本場の味が楽しめると定評があり、遠方から足繁く通う常連客も多いそう。
しかし、今回の営業自粛要請において客足も遠のいてしまったため、思い切って冷凍システムを導入し、自動販売機の設置を決めた。コロナ対策はもちろん、スープを無駄にしないフードロスの面でも良い結果につながっているそう。自動販売機には常時『元祖 あっさり骨肉茶』と『濃厚肉骨茶』の2種類のバクテーと、店主の故郷である群馬のおいしいものを紹介するコーナーを設けている。
早速、『元祖 あっさり骨肉茶』(1,200円)を購入してみると、中には肉ごと冷凍されたバクテーと、薬味としてニンニクとダークソイソース、青唐辛子(と、おいしい食べ方の解説も)が入っていた。 作り方は簡単で、沸騰した鍋で10〜15分湯せんするだけ。土鍋でグツグツと温め直すと、ぐっと気分も盛り上がるはず。ソースや薬味でイートインと同じように、スープを「味変」できるのもうれしい。
熱々にして白ネギとパクチーを添える。想像以上にあっさりとしており、肉厚なスペアリブがスルッと骨から抜けるので、食べやすい。薬膳の効果もあってか、体がすっかり温まった。今の寒い季節にぴったりだろう。
食べ方としては、最初そのままのスープと肉を味わい、次にスペアリブに特性ダークソースを付けて楽しむ。さらにスペアリブにニンニクとチリソースを加え、最後はスープの中にご飯を投入するのが本場流だ。
家で調理する場合は、レタスやコマツナなどの野菜を入れたり、豆腐や春雨を入れたりして、よりスープっぽくアレンジすることもできる。 店の味を自分好みにカスタマイズできるのも次世代自動販売機ならではの楽しみなので、ぜひトライしてみてほしい。
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