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アメリカ国務省は2021年6月30日、パスポートの利用者が性別表記を変更する際に、医療証明書を提出する必要がなくなることを発表した。今後、しかるべき形で、性別が選択できるようになる。
この新ルールは、初めてパスポートを申請する人だけに適用されるわけではない。性別を変更するために新しいパスポートを申請することも可能だ。また国務省は、これまで性転換の過程にある人に発行していた、有効期限が限られたパスポートの廃止も発表している。
具体的なスケジュールは明らかにされてないが、近い将来、ノンバイナリーやインターセックスなど、伝統的なジェンダー規範に適合しない人々への選択肢提供にも取り組んでいくという。
国務省では、今後パスポートの性別がほかの身元証明文書の性別と一致していなくても旅行は可能にするという対応を取る。ただし、写真についてはパスポートとほかの身元証明文書で同様のものを使うことを求めていく方針だ。
何年も前から、身分証明書に第3の性の選択肢を提供しているいくつかの州に比べると、今回の連邦政府の動きは遅れているともいえる。しかし、トランスジェンダーやノンバイナリーの人々が世界を旅することを容易にするための、積極的な一歩であることは間違いないだろう。
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