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アメリカがヨーロッパからの渡航禁止措置を解除へ

ワクチン接種完了、検査と接触者追跡が条件

Huw Oliver
Sophie Dickinson
テキスト:
Huw Oliver
寄稿::
Sophie Dickinson
New York City
Photograph: Shutterstock
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アメリカ政府は、これまで実施してきた比較的厳しい、イギリスや欧州連合(EU)から同国への渡航禁止措置を解除するという意向を示した。2021年のホリデーシーズンに大西洋を渡って再会したいと思っていた家族、ニューヨークなどへの旅行を計画していた人にとっては、とてもうれしいニュースといえるだろう。

アメリカとヨーロッパ諸国による、人々の往来を可能にするための話し合いは、2020年から続けられてきた。BBCによると、アメリカ政府は2021年11月から、ワクチン摂取を完了している旅行者に対して、大西洋をまたいだ渡航禁止を解除するとのこと(ただし、検査と接触者追跡は必要)。

2020年3月から、アメリカへの到着14日前までの間に、ヨーロッパ滞在歴があるアメリカ非居住者は、基本的に同国への入国が禁止されてきた。入国が可能だったのは、一部のビジネス旅行者、投資家、学者、学生、ジャーナリストのみだった。

EU側では、相互協力していつアメリカ旅行者を正式に入域させるかは不明。しかし、オーストリア、ギリシャ、ポルトガルなどの国では、検査で陰性だったアメリカ人をすでに独自に受け入れており、ワクチン接種を完了していれば、フランス、スペイン、イタリア、ドイツを隔離期間なしで訪れることができる。ただ、スウェーデンとブルガリアは、アメリカ人の渡航を完全に禁止している。

今のところイギリスでは、同国のグリーンリスト(隔離や検査が不要な国リスト)に、アメリカを掲載していない。つまり、アメリカからイギリスへ入国する旅行者には隔離や検査が求められることになる。

アメリカでは現在、旅行者に対して独自の隔離規則を設けている州もあり、ヨーロッパからの到着者にも影響を与える可能性は残されている。

このようにいくつか解決されるべき問題はあるが、今回の進展は、友人や家族との再会を切望しているヨーロッパやアメリカの人々にとって、非常に良いことであるのは間違いない。

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