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2021年12月3日、渋谷駅から徒歩5分の好立地にユニークなきのこが味わえる全く新しい形の「日式火鍋」を提供する店、裏の山の木の子が誕生した。薬膳やスパイスなど、中国や台湾をはじめとする火鍋をベースにしつつもその概念にとらわれ過ぎず、日本のだし文化を取り入れた独自の火鍋。ヘルシーで美容効果も期待できるといううわさを聞きつけ、女性を筆頭にすでに多くの人が足を運んでいるようだ。
世界から集めた調度品がずらりと並ぶ異国情緒漂う店内は、ウッディーで温かみのある空間。曲線が美しい中央のU字カウンター席にはスタッフが並び、丁寧に鍋の食べ方や薬膳について解説してくれる。敷居が高く感じられがちな従来の火鍋店よりコミュニケーションがとりやすく、親しみやすい雰囲気もこの店の魅力の一つだろう。
お通しは、さっくりジューシーな食感の『海老ときのこのトースト』と、さっぱりした『干し豆腐のジェノベーゼ和え』。店名の「裏の山」と「木の子」のをそれぞれのメニューで表現した一皿だそう。
ドリンクは色鮮やかで爽やかな味わいの『バタフライピーレモンサワー』や『エルダーグレープフルーツサワー』から、ハイボール、クラフトジン、マッコリ、日本酒、ワイン、ビールまで多彩なラインアップ。酒が好きな人もそうでない人も親しみやすい顔ぶれだ。
メインの『きのこ火鍋』は薬膳、麻辣(マーラー)の2種類のスープとともに常時10~12種類のきのこと根菜類、肉が楽しめる構成となっている。ネギショウガや干しシイタケの味わいにほっとする薬膳スープと麻辣醤(マーラージャン)や花椒(ホアジャオ)、鶏ガラスープをベースとしたしびれる辛さの麻辣スープは、相互に楽しむことで飽きがこず、癖になる組み合わせ。ともに昆布でだしを取ることで、日本人の舌に合う味わいになっている。
籠にぎゅっと詰めこまれているのは、珍しいトキイロヒラタケ、ハナビラタケ、「甘シャキえのき」など、色々な香りや食感が楽しめる個性豊かなきのこたち。「腸活」など、美と健康を意識したい時に積極的に食べてみよう。
火鍋をより楽しむならカスタマイズできるたれと薬味で「味変」を堪能しよう。店内には「こってりめ」「あっさりめ」など、あらゆるニーズに応える約20種の調味料や薬味が並ぶコーナーが完備されている。特におすすめは、刻んだニンニクとネギの香りがどちらのスープにもマッチする『胡麻塩ニンニク』と、酸味とさっぱりとした味わいが薬膳スープに合う『梅パクチー』だ。そのほかにもさまざまなレシピを同コーナーに掲示しているので、迷ったらぜひチェックしてほしい。
さらにサイドメニューも見逃せない。ソフトシェルシュリンプを串にしたという『串海老チリ』は、まるで屋台に登場しそうなスナック感覚のエビチリ。ネギショウガチリの風味豊かな甘辛さが軽い食感のエビとマッチし、何度もリピートしたくなる料理だ。
フレッシュなマッシュルームのおいしさをダイレクトに楽しめるカルパッチョも、おすすめしたいメニュー。上にたっぷりとかかったグラナ・パダーノチーズがマッシュルームにコクをプラスし、酒が進む一皿に仕上がっている。
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で腸内環境も整えてくれるきのこ。そんなきのこをだしのやさしい味わいや多様なスパイスとともに、体感できる火鍋を提供する裏の山の木の子。新しい火鍋の形を自身で体感してみたい人は、ぜひ足を運んでみてほしい。
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