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直島と言えば、草間彌生のかぼちゃがある場所として広く知られているが、島全体もある意味作品となってきた。香川県香川郡直島町を構成する島々が、30年前のベネッセハウスに始まるコンテンポラリーアートの大規模なプロジェクトの舞台となってきた歴史があるからだ。しばしば「アートな島」と呼ばれるこれらの島々の中でも、直島は最も有名になった島であり、最も多くのインスタレーションを有している。
そんな直島だが、来る2022年には2つのミュージアムが新設され、さらに見どころが増えるだろう。いずれもベネッセハウスの30周年を記念してオープンするもので、中には建築家、安藤忠雄が設計したヴァレーギャラリーもある。このギャラリーは、同島での安藤による9番目の建築だ。
ヴァレーギャラリーは来年3月に開館予定で、李禹煥(リ・ウーファン)美術館の向かい側の山あいにあり、ベネッセハウスミュージアムと地中美術館の中間に位置する。ほかの安藤の作品に似て、コンクリート製のシャープな壁面と、自然光を取り入れるためのスリットが入った屋根を備えた外観が特徴だ。
新しくできるのは、これだけではない。杉本博司の作品を展示する空間、杉本博司ギャラリー 時の回廊も開館予定で、こちらは2006年に開館したベネッセハウスパークに展示されている杉本のいくつかの作品を野外展示した空間を拡大したもの。
ガラス製の茶室『聞鳥庵(もんどりあん)』がこのギャラリーのために移設されており、現在はベネッセハウスに滞在するゲストに特別に公開されている。ほかにも直島には、アーティストの作品を展示するラグジュアリーホテル、ろ霞も同時期に開業予定だ。
これらのギャラリーについての詳細は、Benesse Art Site Naoshimaの公式ウェブサイトを参照してほしい。
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