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アフガン選手2人が来日、パラリンピック出場へ

ザキア・クダダディとホセイン・ラスーリが競技に参加

Emma Steen
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Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
Zakia Khudadadi
Photo: ©Afghanistan NPC
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2021年8月、アフガニスタンの首都がタリバンに占拠されたことで、パラリンピック選手のザキア・クダダディ(Zakia Khudadadi)とホセイン・ラスーリ(Hossain Rasouli)は競技大会への出場を断念せざるを得ない状況であった。しかし、カブールからの避難生活を経て、2人のアフガン選手は無事に東京に到着。それぞれの競技に臨むことができた。

ほんの数日前まで、2人が大会に参加する確率はほぼなかった。大会が始まる1週間前、クダダディは「助け出してほしい」と国際社会に動画で訴えていたが、2021年8月24日の開会式ではボランティアがアフガニスタンの国旗を持ち、選手団不在のまま入場を実施。その後、選手は家族とともにカブールから脱出したが、国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズは「大会には出場しない」という声明を発表した。

このような状況にもかかわらず、両選手は「今年のパラリンピックに出場する」という確固たる決意を持っていることが分かる。陸上競技のラズーリは、8月31日(火)の朝に行われる男子走り幅跳び決勝のT47クラスに出場。クダダディは2004年のアテネパラリンピック以来、アフガニスタンを代表する史上初の女性アスリートで、女子テコンドーのK44クラスで金メダルを競う。

なお、2人は東京パラリンピックの後、オーストラリアで難民として保護される見通しだ。 

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