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築地本願寺境内のインフォメーションセンター内にある和カフェ「築地本願寺カフェ ツムギ(Tsumugi)」が、2022年11月1日、ブックカフェとしてリニューアルオープンした。82席あった席数を108席に広げたほか、入り口には僧侶たちが選定した48冊の本が並び、カフェ内で読むことができる。本のジャンルは、絵本から仏教本までさまざま。一部書籍は奥のオフィシャルショップで購入も可能だ。
「文書伝道という観点からも書籍を通じて仏教や浄土真宗に興味を持っていただくきっかけになれば」と担当者はリニューアルへの思いを語る。「48」という冊数は、築地本願寺の本尊である阿弥陀如来が全ての生きとし生けるものを救うために立てた「48の誓願」に由来している。また、多くの人に読んでもらえるようにという視点から、子ども向けの絵本などのほか、飲食や築地ガイドといった旅行者向けの本も揃えた。
ちなみに、人気メニューである「18品の朝ごはん」(2,200円、税込み)も、48の誓願の中でも「本願」とする第18願「あなたを決して見捨てない」という願いに由来しており、16品の小鉢料理と味噌汁、かゆの全18品が楽しめる。
同メニューもリニューアルし、「築地江戸一」の黒豆や「築地吉岡屋」のべったら漬けなどを追加。築地の名店の味をより多く楽しめるようになった。小鉢料理は、従来と変わらず、全てかゆに合う品だ。荘厳な寺を眺めながら食す朝ごはんは、いつもと少し違う贅沢な気持ちになれるだろう。
同カフェは茶にもこだわっており、日本茶販売の老舗「袋布向春園本店」の日本茶を提供している。中でも温茶の淹れ方は興味深い。ふたを閉めて1分蒸らした後、底に爪が付いた茶こしをマグカップに斜めに引っ掛けて、茶を落とすというもの。あまり見かけない手法だが、茶を最後の1滴までおいしく楽しめるようにと和カフェ、ツムギ提案が提案している淹れ方なのだそう。
開店は8時からだが、平日でも7時過ぎから並び始める人も多いので、公式ウェブサイトで予約をして行く方が安心だろう。「18品の朝ごはん」は10時30分までの提供となるが、それ以降も和のスイーツや食事が味わえる。どの品もこだわりを感じるものばかり。ぜひ楽しんでみてほしい。
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