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多少無謀ではあるが最高にスリリングな「スポンテニアス・トラベル」(自然発生的な旅行)。2022年に、こうした休暇の過ごし方がブームになったのを聞いたことがあるかもしれない。しかし全てを投げ出して、
少なくとも億万長者でない人にとっては、2023年の旅行はどんどん気ままなものではなくなりつつあるからだ。
その理由はいくつかあるが、一つはここ数年の「リベンジ」として、余裕のある予算で旅行をする人が非常に多くなっていることが挙げられる。ようやく世界を再び見ることができるようになった中国人の旅行や、リモートワーク革命によって縛られなくなったデジタルノマド世代の旅が、その例だろう。もう一つは、小さな観光地やレストランに行くにも事前予約が必要になっていること。これはパンデミックの「名残り」といえるものだ。
理由はともかく、特に予算を抑えたい場合、以前ほど衝動的に旅へ出ることが難しくなっているのは間違いない。2023年に旅費を安く済ませたいなら、これまで以上に計画的に行動することが大切だといえる。
早め早めの予約で節約
もちろん、以前から早く予約した方が安く旅行できることはよく知られていることだ。しかし、生活費危機のためにより多くの人が現金を節約することを優先している現状では、旅に出る時期を早期に見定めるのが有効だろう。
実はそれを実践している人たちが、もういるのだ。英国旅行業協会(ABTA)が実施した調査によると、回答者の29%が今後1年以内、特に2023年夏の時期のパッケージツアーすでに予約しているという。そのうちの3分の1は、旅行を最も安く手に入れるためと答えた。さらに、すでに2024年の夏を視野に入れている「バーゲンハンター」までいるそうだ。
宿泊予約サイトのBooking.comも、経済的な苦難によって旅行者がより計画的に行動するようになるだろうと述べている。同社のアンケート回答者の実に61%が、より手頃な料金で休暇を過ごすために、前もって旅行の計画を立てていると答えている。
今や、衝動的な旅行そのものが贅沢品になったということなのだろう。直前に決めた旅へ出るには、これまで以上に経済的な余裕が必要になるというわけだ。
予約競争に勝つには
では、上手に予約を取るにはどうすればよいのだろうか。競争相手は多く、彼らを出し抜くのは難しい。ひとまず、予約競争に正攻法で加わることを考えてみよう。そのためには、今年は旅程をしっかり考え、できるだけ早く予約を取れる状態を整えるべきだ。計画的な行動なんてイケてないと思うかもしれないが、節約になり、結局はストレスも軽減される。
また、セールがいつ行われるかを知ることで、航空券などが安くなる機会を最大限に活用することもできる。1月のセールや割引についてはもう知っているかもしれないが、多くの航空会社やパッケージツアー会社が、夏の終わりの低迷を打破しようと。8月分も料金を下げていることを知っているだろうか?
ほかにも節約する方法はある。「旅行者がますます柔軟な考え方をするようになっています。旅先や時期を変えることで、より良い料金と素晴らしい体験の両方を手に入れることができるという考えに、ますます多くの人たちが気付き始めています」と、予約サイト展開するスカイスキャナーの専属トラベルエキスパート、ローラ・リンゼイは言う。
だからこそ、2023年は聞いたこともないような場所へ旅行し、(可能なら)夏のピークシーズンを外して旅行するのがいいのだ。それでもTikTokで有名な場所にやっぱり行きたいと思っていたり、休暇を柔軟に決められなかったりするのであれば、チャンスは今。さあスプレッドシートを開き、あなたがまずオーガナイズされた「旅行予約マシーン」になることから始めよう。
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