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ブータンといえば、2013年に世界幸福度ランキングの上位に入ってから、「世界で最も幸せな国」と表現されることが多い国。戦争が絶えない地域にありながら紛争を回避していること、国民皆保険制度を含む手厚い社会保障制度があることなどが、その理由といわれている。また、雄大な自然や野生動物(大規模な自然保護プログラムによって守られている)も魅力的だ。
奇妙な2年間を経て、もしそろそろアクティブになりたいと思っているのであれば、ブータンを旅してみるのはどうだろうか。なぜなら2022年3月に、60年間閉鎖されていたTrans Bhutan Trailが復活するからだ。
西のハアと東のトラシガンを結ぶこのトレイルルートは、全長403キロメートル。かつてはアジア全域の貿易を促進したシルクロードの一部だったと考えられていて、最も古いものでは16世紀に仏教徒がブータンとチベットを往来するために通っていたという記録が残る。しかし、1960年代になって道路が作られるようになると、次第に荒廃していった。
この道を復活させるプロジェクトは、ブータンカナダ財団がリードを取り、国王やブータン政府観光局の協力を得て、2018年から開始。数年間の修復工事を終え、ついにブータンの国土を再び徒歩で横断できるようになった。
正式な再開は2022年3月で、すでにG Adventuresなどの旅行会社が、このトレイルルートを歩くツアーを発売している。例えば12日間のトレッキングツアーでは森、草原、山、そして丘の上の要塞(ようさい)などの美しい景色を見て、ホームステイを楽しむことができ、一人当たり約3,000英ポンド(約46万円)から。
クローゼットの奥から、ハイキングブーツを引っ張り出したくなっただろうか。トレイルルートの詳細については、公式ウェブサイトで確認できる。
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