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9月の風物詩として欠かせない、月見。秋の農作物の収穫に感謝をささげる行事として平安時代に中国から伝わった風習だが、今もなお中秋の名月には月見団子を満月、ススキを稲の穂に見立て、月を愛でる人は少なくない。
2024年の中秋の名月は、9月17日(火)に当たる。ここではそんな風習にちなんだ、都内近郊のユニークなイベントを紹介しよう。
ムーンアートナイト下北沢
下北線路街周辺で、「月」をテーマにしたアートフェスティバルが開催。エリア内では、アーティストやクリエーターによる自主企画や作品を展示する予定だ。
注目は、イギリスのルーク・ジェラム(Luke Jerram)による、米航空宇宙局(NASA)の月面写真をベースとしたインスタレーション作品だ。オーストラリアのアーティスト、アマンダ・パーラー(Amanda Parer)のウサギをモチーフにしたバルーンアートも、昨年に引き続き屋外に設置される。
今年から新たに加わるのは、シドニーを拠点とするデザインスタジオ「アトリエ・シス(Atelier Sisu)」。「ボーナストラック(BONUS TRACK)」の隣接駐車場に展示される、「ムーンボウ」(月光から生まれる虹)を思わせる作品『Elysian Arcs』が楽しめる。
※9月13~29日/15〜21時/下北線路街周辺/入場は無料(特設会場の東北沢駅屋上、世田谷代田駅地下への入場は別途1,000円から)
観月会
横浜にある古建築と自然が調和した「三溪園」で、14日(土)~18日(水)、音楽と月見を楽しむイベント「観月会」を行う。2021年以降、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催を見送ってきた本イベントは、実に3年ぶりの開催となる。
当日は、修繕が完了した「臨春閣(りんしゅんかく)」で雅楽、筝曲(そうきょく)、篠笛(しのぶえ)などの演奏を無料で鑑賞できる。伝統的な楽器の美しい音色に耳を澄ませながらライトアップされた古建築と月を眺める、風流なひとときを過ごしてみては。
※9月14~18日/日没~21時(入場は20時30分まで)/三溪園/料金は900円、横浜市内在住の65歳以上700円、小・中学生200円
TOKYO MOON 〜雲と月~
13日(金)から「ホテル椿山荘東京」で、森のような庭園の中に月が出現する演出「TOKYO MOON ~雲と月~」がスタートする。
霧のノズルを噴射することで幽翠池の上に「雲海スクリーン」を作り出し、そこにクレーターも鑑賞できる「東京の月」の映像を、約7分間投影するというものだ。水上にゆらめく直径約3メートルの月は、幻想的だろう。ちなみに、そのほかの時間帯も通常の「東京雲海」は出現する。
イベントに合わせてオリジナル月餅付きの期間限定の宿泊プランや、秋の味覚を味わえる期間限定の「イブニングハイティー」も登場する。ここでしか体験できない、唯一無二の時間を満喫しよう。
※9月13日~11月11日/ホテル椿山荘東京/18時40分、19時40分、20時40分、21時40分/入場は施設利用者(宿泊者、カフェ・ショップ利用者)が対象
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