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2025年の10月から12月にかけて、新たな芸術祭「東京お台場トリエンナーレ 2025」が初開催されることが発表された。会場は「台場公園(第三台場)」をはじめ、「フジテレビ本社屋・湾岸スタジオ」、「日本科学未来館」など。主催には東京都のほか、当地にあるテレビ局であるフジテレビ出身のプロデューサー・遠藤龍之介が実行委員長を務める一般社団法人お台場トリエンナーレ実行委員会が名を連ねている。
黒船来航の江戸時代末期に、海防のため計8つ築造された大砲台場。現在では、第三台場が台場公園として開放されており、エリア一帯も臨海副都心「レインボータウン」という公式愛称よりも「お台場」の名前で親しまれている。平成期には、「レインボーブリッジ」の建設や、「ゆりかもめ」こと東京臨海新交通臨海線の開通など、大規模な再開発が試みられた。しかしながら、1996年に開催が予定されていた「世界都市博覧会」は、開催中止を公約に掲げた青島幸男の都知事当選に伴い、世論に押されるかたちで中止が決定。開催予定地だったところには、本芸術祭の会場ともなるフジテレビや日本科学未来館のほか、2022年に閉館したショッピングモール「ヴィーナスフォート」などが建てられることになる。
芸術祭の参加アーティストはおろか、キュレーターやディレクターも含め多くの情報が未発表だが、日本の近代化やバブル経済の狂熱、均質化する都市風景など、さまざまな要素をはらんだ土地で初開催される芸術祭がどんな想像力を呼び覚ましてくれるのか今から期待したい。次回のプレスリリース発出は今秋を予定しているという。
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