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ミシュラン2022年度版、一つ星ラーメン店を紹介

中華そば 銀座 八五が初めてノミネート

Lim Chee Wah
テキスト:
Lim Chee Wah
Editor-in-Chief, Time Out Tokyo
Ginza Hachigo
Photo: Lim Chee WahThe superb French-influenced ramen at Ginza Hachigo
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ラーメンの国としてつとに著名な日本のこと、ミシュラン星付きの店もさぞかし多いことだろうと推察する向きもあろう。ところが驚くべきことに、実際は違うのだ。事実、ラーメン店は2016年までミシュランの星をもらえなかった。最初の星付きラーメン(2016年以降は星なし)となったのはジャパニーズ ソバ ヌードル 蔦で、2017年には創作麺工房 鳴龍、2019年にはSOBA HOUSE 金色不如帰が続いている。そして、2021年には中華そば 銀座 八五が加わった。

これら3店は、いずれも2022年度版ミシュランガイドで一つ星を獲得しており、それぞれが際立ったラーメンを提供している。手ごろな料金でミシュランの味を楽しみたければ、訪れてみてはどうだろうか。

Ginza Hachigo
Photo: Lim Chee Wah

中華そば 銀座 八五

中華そば 八五を率いるのはフレンチ出身のシェフ。ラーメンもフレンチから着想を得ており、澄明ですっきりしている中に豊かな香りをたたえるスープは、コンソメを思わせる。その製法は、名古屋コーチン、カモ、イタヤ貝のほか、ドライトマトやシイタケ、コンブ、さらには京都特産のネギ、そして生ハムをゲランド産海塩でまとめ上げて作られるという。

トッピングはチャーシューやメンマ、ネギといった定番のもので、仕上げとしてペッパーキャビアが振りかけられる。ラーメンの解釈としてはモダンな部類だろうが、その味はとてつもなくおいしい。

Konjiki Hototogisu ソバハウス 金色不如帰
ソバハウス 金色不如帰Konjiki Hototogisu

SOBA HOUSE 金色不如帰

新宿で著名な同店が提供する『そば(醤油)』は動物系、ハマグリ、和風だしの2種類のスープを合わせ、自家製の黒トリュフやポルチーニなどのソース類を加えている。

『そば(醤油)』と同じくおすすめしたいのが、『そば(塩)』。モンゴル岩塩と沖縄海塩を合わせた塩が、桑名産ハマグリと宇和島産マダイを使用したスープを引き立てている。仕上げに加えられるイタリア産白トリュフオイルとポルチーニソースとインカベリーソース、そしてパンチェッタハムが、イタリアンのペストのような深みをラーメンに与えており、最後の1滴まで飲み干したくなってしまうはずだ。

Nakiryu
Photo: Lim Chee Wah

創作麺工房 鳴龍

創作麺工房 鳴龍が提供するのは、典型的な塩としょうゆのラーメンだが、それ以上に人気なのは担担麺。四川料理に起源を持つ担担麺だが、同店では赤トウガラシをベースにしたスープで、すっきりした口当たりながらもコクのある仕上がりになっている。

辛さの中にもゴマの香りがしっかりと残っているのも素晴らしい。『海老ワンタン』や『チャーシュー』といったトッピングも味わっておきたいメニューだ。

原文はこちら

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