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2022年1月19日(水)〜3月29日(火)に東京都の各種文化施設で『都民芸術フェスティバル』が開催する。同イベントは、都民に舞台芸術や芸能を身近に感じてもらうために東京都と東京都歴史文化財団が行っている文化事業。1968年から開始し、2022年度で54回目を数える。
期間中は17団体が参加し、オーケストラ、室内楽、オペラ、現代演劇、バレエ、現代舞踊、邦楽、日本舞踊、能楽、民俗芸能、寄席芸能の全11分野33演目にわたるさまざな公演が都内各所の会場で実施される。
都が費用の一部を負担することで通常よりも割安の入場料金、あるいは無料で楽しめるイベントだ。さらに学生や障がいのある人は割引料金で観覧できる。ぜひこの機会に普段は観られない文化、芸術に触れてみてほしい。
ここでは、どんな演目が観られるのか簡単に紹介しよう。オーケストラは、数々の国内外の著名な演奏家らとの共演を通して高い評価を得ているマエストロ、粟辻聡が指揮する日本フィルハーモニー交響楽団によるコンサートが、華々しく東京芸術劇場の初日(1月19日)を飾る。
ほかにも、東京交響楽団、NHK交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団など全8公演を実施。2017年度に紫綬褒章を受章した、名実ともに日本を代表するピアニストの小山実稚恵(こやま・みちえ)と、次代を担う俊英と名高い角田鋼亮が指揮を取る、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏も見逃せない。
ヨーロッパで絶賛活躍中の郷古廉(ごうこ・すなお)、2021年5月に世界三代コンクールの一つであるエリザベート王妃国際音楽コンクールで入賞を果たした阪田知樹など、注目の新鋭たちの活躍にも期待が集まる。
オペラは宮本亞門演出のモーツァルト『フィガロの結婚』、バレエは牧阿佐美バレヱ団の『白鳥の湖』(全幕)や、日本バレエ協会のユーリ・ブルラーカ版『ラ・エスメラルダ』全幕公演など注目作品が並ぶ。
現代演劇では、原作を映画監督の新藤兼人が手がけ、演出を『踊る大捜査線』の署長役で知られる北村総一朗が担当した劇団昴による演目『一枚のハガキ』や、「ダンス×演劇」をコンセプトにした新時代型ダンスカンパニーのチャイロイプリン(CHAiroiPLIN)による踊る戯曲『FRIEND』などが観賞できる。
さらに、練馬区立練馬文化センターで実施する民俗芸能『第53回 東京都民俗芸能大会 鬼~コロナ禍からの復興を願って~』はなんと無料で観賞可能だ。そのほか、子ども向けの体験プログラムも用意。参加すれば、親子そろって新たな芸能に目覚めてしまうかもしれない。
公演スケジュールや料金、チケット購入方法はそれぞれ異なるので、公式ウェブサイトで確認してほしい。なお寄席芸能だけは、残念ながらすでに申し込みを締め切っている。それ以外の演目は1月11日時点では全て販売中だ。思う存分舞台芸術や芸能に浸ってみよう。
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