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エコノミスト誌の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による、2021年度の『世界で最も住みやすい都市』ランキングが発表された。今年は、ニュージーランドのオークランドが初めて首位を獲得。続いて2位が大阪、3位にオーストラリアのアデレードが選出され、東京は第4位にランクインした。
ここ最近では、日本が「仕事のために移住したい国」の第6位、2020年には「移住したい国」ランキングの第2位に選出されるなど、各都市のランキング上位をキープ中だ。そのため、日本の2大都市が本ランキングのトップ5に選出されたことにはうなづける。
今年は、各都市がパンデミックにどのように対処したかを考慮して順位付けしており、2021年の2月22日から3月21日にかけて収集された調査データをもとにランキング化。「安定性」や「文化・環境」「医療」「インフラ」「教育」の5項目を基準に「住みやすさ」を数値にした。
東京と大阪は、「安定性」と「医療」の項目でトップの評価を獲得。「インフラ」では大阪が東京を上回る結果となっている。また、「教育」では両都市とも同評価を得ており、「文化・環境」の項目では東京の方が優れているとの結果になった。
一方、ヨーロッパや北米の都市は、パンデミックの対応であまり良い評価が得られなかったため、今年のランキングでは多くの都市が順位を落とす結果となった。2018年からトップを守っていたウィーン(オーストリア)は、今回トップ10から外れ、12位という結果だ。
エコノミストのレポートによると、パンデミックの影響により人々が自分の都市で過ごす時間が長くなったことが、今回の結果に大きく影響しているとのこと。緑地や公共交通機関がより重視されるようになり、人々の価値観も変わった。今回の結果から、東京がその両方を兼ね備えた街であることが分かるだろう。
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