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東京、9月に開催される映画イベント3選

下北沢のアート映画特集、立川の自主映画祭、台湾映画の上映会

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
ケーツーアートウィーク 都市とヴィジョン(幻影)
画像提供:株式会社MotionGalleryオラファー・エリアソン 視覚と知覚
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9月に入り、涼しくなってきた今。いつもとは一味違う映画体験をしに、街に飛び出そう。台湾映画「ニューヨーク協奏曲」の上映会&トークイベント、アートの世界に浸る下北沢の特集上映会、時代を作る新鋭たちによる自主映画など、個性的な映画イベントを3つ紹介する。 

ケーツーアートウィーク 都市とヴィジョン(幻影)
画像提供:株式会社MotionGallery

K2アートウィーク 都市とヴィジョン(幻影)

下北沢の駅前シネマ「ケーツー(K2)」で、アートと映画の関係性を探る特集上映を開催。このイベントは、「月」をテーマとした地域参加型のアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2024」の開催を記念した連動企画だ。

イベントは2部形式で、第1部は「都市にどこまで不思議を生み出せるか?」をテーマに、2つのドキュメンタリー映画が上映予定。現代美術家のオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)を追った『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』と、謎めくグラフィティアーティストであるバンクシーを描いた『バンクシーを盗んだ男』が楽しめる。

さらに第1部の上映会では、「さいたま国際芸術祭2023」のディレクターなどを務めた現代アートチームの目 [mé]や、多摩美術大学教授の港千尋によるトークイベントも開催。都市と現代アートについて考える機会となるだろう。

第2部では、シンガポールを拠点に活動するアーティストであるホー・ツーニェン(Ho Tzu Nyen)に焦点を当てる。シンガポールの現代社会を表現した『EARTH』と、「第54回ヴェネチア・ビエンナーレ」で大きな反響を呼び起こした『The Cloud of Unknowing』の2作品が上映予定だ。世界中で評価される作品を見られる貴重な機会だ。

終了日程や上映時間は未定なので、詳しい情報は公式ウェブサイトでチェックしてほしい。街ぐるみのアートフェスティバルで、いつもとは違う映画体験をしてみては。

9月13日〜(時間はプログラムにより異なる)/ケーツー/料金は料金は1,800円、学生・22歳以下1,500円、高校生・18歳以下1,000円、中学生800円、小学生500円

立川名画座通り映画祭 記念上映会
立川名画座通り映画祭 記念上映会

立川名画座通り映画祭 記念上映会

名画の上映と自主制作映画の祭典である「立川名画座通り映画祭」の第10回開催を記念して、今年度受賞作品を含んだ歴代グランプリ全10作品を記念上映する。かつて立川にあった名画座をしのんで毎年開かれるこのイベントでは、スマートフォンで撮影された作品や、幅広いジャンルの自主映画に出合えるのが魅力的だ。

新しい映画文化を発見できる場である今年の立川名画座通り映画祭は、9月14日(土)・15日(日)に開催するので、併せてチェックしてほしい。

第10回までの間に全国から応募のあった総数1124作品の中から選ばれた今回の10作。今年の受賞作である10作目は、15日の映画祭表彰式の中で決定する予定だ。

ある惑星の映像を、その星の住人に送り続ける宇宙飛行士を描いたアニメーション作品の『AYESHA』や、コインランドリーを舞台に淡い恋心を描いた『土曜日ランドリー』など、個性的な作品が勢ぞろい。作品は全て約10分以内のショートフィルムで、発想豊かな映像を気軽に楽しめるだろう。

さらに監督や出演者のエピソードトークが楽しめる舞台あいさつも予定。新鋭たちの声を生で聞ける貴重な機会となるだろう。ぜひ足を運んでみては。

入場には公式ウェブサイトからの事前予約が必要なので、注意してほしい。

※9月16日、20〜22時/シネマシティ シネマ ツー/料金は500円

ニューヨーク協奏曲
画像提供:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター

映画『ニューヨーク協奏曲』上映会&トークイベント

映画監督の藤井道人が会場に登壇し、ユーがオンライン参加するかたちでトークイベントを行う異色の台湾映画上映会が「台北駐日経済文化代表処台湾文化センター」で開催される。

本作は、ニューヨークで暮らす3組の台湾人を描いたオムニバス映画。通訳として働く女性が、ニューヨークにとどまるか故郷へ帰るか苦悩する物語から始まり、夢と現実のはざまで葛藤するヒップホップダンサーの若者たちのストーリーが続く。最後には、移住先で心を病んだ息子との生活に苦しむ中年夫婦の姿が映し出される。

『私の少女時代-OUR TIMES-』などで知られるビビアン・ソン(宋芸樺)や、香港の人気グループ「MIRROR」のギョン・トウ(姜濤)が出演していることでも話題となっている。監督を務めたユー・シェンイー(俞聖儀)はニューヨーク在住で、本作が長編デビュー作。香港でロングランを記録したことにより、一気に注目を集めた新鋭監督だ。

上映後には、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』で両国の観客の心をつかんだ映画監督の藤井道人が会場に登壇し、ユーがオンライン参加するかたちでトークイベントを行う。国境を超えた絆をテーマにした作品を手がける2人の監督が語り合う本イベントは、作品をさらに深く知る絶好の機会となるだろう。

参加は無料だが、事前申し込みが必要。Peatixで15日(日)12時から受け付けるので参加を希望する人は早めに登録することをおすすめする。

※開演19時/台北駐日経済文化代表処台湾文化センター/料金は無料

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