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複合アミューズメントパーク「東京ドームシティ」が、施設の大規模改修を2024年にかけて行うと発表した。球場である「東京ドーム」をはじめ、商業施設の「ラクーア(LaQua)」「後楽園ホール」「東京ドームホテル」から成る同施設。施設全体を刷新することにより、憩い、にぎわえるような空間を創出する。
中でも大きなプロジェクトとなるのは、開業20周年を控えるラクーアのレストランやショップ、スパを改装する過去最大規模のリニューアルと、吉本興業との共同事業による新劇場の建設だ。ここでは主な内容を見ていこう。
充実のフードエリアと憩いの空間づくり
注目は2023年4月中旬オープン予定のフードゾーン。広さは約1000平方メートルで「ラクーア」1階に位置する。商業施設初出店のパティスリー「アツシハタエ(Atsushi Hatae)」、1949(昭和24)年創業の国産食肉専門店の「千駄木腰塚」、コーヒー豆専門店の「やなか珈琲」など多彩な約25店が軒を連ねる。
ショップとレストランは、3〜5月に約20店舗が新規、改装オープン。香港の人気点心レストラン「添好運」や、全国から厳選した米や食品を揃える「アコメヤ トウキョウ(AKOMEYA TOKYO)」、オーガニック店「ビープル(Biople)」などバラエティー豊かな店が登場する。
さらに、屋外エリアや2~4階の休憩スペースなどのリニューアルを3月に実施し、軽い休憩や飲食に便利なベンチを増やす。
バーも新設し「スパ ラクーア」はさらに充実
サウナに定評がある 「スパ ラクーア」は装い新たにリニューアル。9階の「ヒーリング バーデ」エリアを拡張するほか、新たに低温サウナ室やクールダウンルーム、休憩ルームを増設。「オープンデッキエリア」にはフットプールやバーを新設する。
スパラクーアとは別施設となるが、同ビル内9階に貸し切り個室と利用者専用のラウンジを備えたプライベートサウナが登場するのも見逃せない(4月中旬オープン)。
吉本の新劇場と進化し続ける「東京ドーム」
吉本興業グループによる新劇場は、約700席規模の観客席数で12月に開業予定。エンターテインメントに精通した客が満足できる設備を整え、オンライン配信にも対応する。
東京ドームは2022年のリニューアルに続き、さらなる座席改修を実施。エキサイトシートエリアの拡張や座席を刷新するほか、車いす席エリアに昇降式カウンターの設置を行う。稼働開始は2023年3月を予定している。
2003年に「後楽園ゆうえんち」の跡地にレジャーの多様化を反映して再オープンした「東京ドームシティ」。当時の大規模リニューアルも衝撃的だったが、今回の改修では訪れる人のニーズにさらに寄り添う場所となりそうだ。
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