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国内の主要ターミナル駅として、また観光スポットとしても連日多くの人々が訪れる東京駅。その地下にある商業エリア、八重洲地下街に新たなフードスポットが誕生した。2022年2月2日にオープンしたのは、全国でも珍しい「カレー専門エリア」のトウキョウ カレー カルテット(TOKYO CURRY QUARTET)。全国屈指のカレーショップが4店舗集結し、極上の一皿を振る舞う。
世界規模のターミナル駅の地下に登場したカレー専門エリア
日本各地を結ぶ、世界でも類を見ないほどの大規模なターミナル、東京駅。コロナ禍以前は在来線や新幹線、
駅の地下に作られた八重洲地下街は、飲食店からアパレルショップ、雑貨屋や土産屋まで、多くの店舗が並ぶショッピングエリアだ。今回オープンするトウキョウ カレー カルテットは八重洲地下街のうち、八重洲南口方面にある広場、センタースポットに隣接する場所に新設された。
800本ものスプーンを使用したシャンデリア風のオブジェを囲むように、全国でも人気の4店舗が出店。一口に「カレー」といえど、それぞれの個性が光っている。本記事ではそれぞれの店舗がもつ魅力をお伝えしたい。
四重奏のハーモニーを生み出す個性的な4店舗
北海道発、東京23区には初出店となるスープカレー店、奥芝商店は、通販の発送が50日待ちになるほどの人気店。一口すするごとに、約2000尾の甘エビの頭でだしをとった元祖『エビ出汁スープ』の香りが鼻を抜ける。柔らかいハンバーグと色とりどりの焼き野菜が添えられた『宗谷黒牛100%おくしバーグカレー』は、行列覚悟で食べたい逸品。数量限定のカレーパン『小麦のかたまり』(全6種)は土産にも最適だ。
1947年に創業し、今年75周年を迎える老舗洋食店、銀座スイスは、「欧風カレー専門店」という新業態でトウキョウ カレー カルテットに参加。すりおろした野菜を丁寧に煮込んだカレーソースは、まさに「昔ながら」の安心する味。サクサクした衣をまとったカツは口どけが柔らかく、上品だ。
八重洲地下街の店舗では、豪勢なカニフライが乗った『まるごとカニフライ&カツカレー』、テイクアウト用の『ビーフ&ポークカツカレーサンド』も販売する。新幹線の車窓から景色を眺めながら食べてほしい。
大阪市中央区を本拠地とし、ミシュラン ビブグルマンを4年連続で獲得するコロンビアエイト(Columbia8)は、関東初出店。30種類以上のスパイスを使用したキーマカレーは、一口かみ締めるごとにさまざまな食感が味わえる超個性派な一皿。「右手にスプーン、左手にししとう」という合言葉の通り、トッピングのシシトウをかじりながらカレーを食すと、シシトウの苦味がスパイスの香りを立体的にさせ、アクセントになる。気がつくと汗もスプーンも止まらなくなっているので、長旅で疲れた体へ流し込むのにぴったりだろう。
2004年、青山骨董通りにオープンしたインド料理店、シターラダイナー(SITAARA DINER)は、東京駅八重洲エリア初出店。「体に優しい本物のインド料理」をコンセプトに、カレーやビリヤニ、カバブ、そして店内のタンドール窯で焼いたナーンやタンドリーチキンなどを提供する。いずれの料理も柔らかな風味が特徴で、食べ終えてからもしばらく余韻が続くような穏やかさがある。スパイスを漬けたボンベイジンや自家製のチャツネなど、居酒屋としても優秀だ。
あらゆる人々の玄関口で頬張る「なじみの味」
東京駅、八重洲エリアは国家戦略特区に指定され、今後新たなオフィスビルや商業ビルが続々と建設される予定だ。また、国際空港や地方都市を結ぶ国内最大級のバスターミナルが整備されつつある。八重洲地下街も今後は一層にぎわっていくだろう。
あらゆる人々にとって玄関口であるエリアで、なじみ深いグルメを味わえるのはうれしい。出発前に駆け込む一杯、あるいは帰路につく前の締めの一皿にもいいあんばいだ。ぜひ足を運んでほしい。
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