[title]
肌寒い季節は、街全体がジャズの熱気に包まれるフェスティバルに足を運んでみては。10月は東京都内や横浜で、さまざまなジャズフェスティバルが開催されているのだ。ジャズハウスやコンサートホールではなく、学校の体育館や教会、街のランドマークなどでパフォーマンスを見ることができる貴重な機会でもある。無料のステージも多いので、普段はジャズを聴かないという人も、ぜひ気軽に立ち寄ってみてほしい。
横濱ジャズプロムナード
「街全体をステージに」をテーマに、幅広いジャンルのジャズが街中で楽しめるイベントが開催。ベテランから若手まで数多くのアーティストが出演し、歴史的建造物やジャズクラブ、街角など約30会場で演奏する。
今年の見どころは、チェコのクラシック界を代表する作曲家たちが2024年で節目を迎えることを記念して制定された「チェコ音楽年」に際して開催される「チェコ・スペシャルステージ」。今注目の作曲家であるニコル・ボーコヴァー(Nikol Bokova)率いるカルテットなど、チェコから個性的な3組のバンドが演奏する。
ほかにも、約150組のアマチュアプレーヤーによる無料の「街角ライブ」や、ジャズクラブの多い横浜ならではのクラブライブなど、盛りだくさん。至る所で鳴り響くジャズの音色に心躍らせよう。
また、各ステージごとにチケットが必要なので、注意しよう。ジャズクラブへの入店には、別途ミュージックチャージが必要だ。
※12日・13日/11時30分〜18時(イベントにより異なる)/関内ホール、ほか/料金は前売り4,000円、当日5,000円
すみだストリートジャズフェスティバル
錦糸町駅周辺の屋内外27ステージで、ジャズを中心とした、街に調和する音楽が主体の全会場無料ストリートライブが開催される。
「錦糸公園」のメインステージではプロミュージシャンが、「隅田公園そよ風ひろばステージ」では世界的に活躍しているDJ陣が会場を盛り上げる。ヒップホップバンドのDA-Dee-MiXとラッパーの句潤やACEのコラボレーション、踊れるジャズを演奏するバンド・TRI4THなど、注目のラインアップだ。
オリジナルTシャツの販売や、国内外の料理を楽しめるグルメ店も多数出店するので、併せてぜひチェックしてほしい。詳しいスケジュールや詳細は公式ウェブサイトを確認しよう。
※19・20日/10〜19時/錦糸町駅周辺/入場は無料
阿佐谷ジャズストリート
阿佐ケ谷の街がジャズ一色に染まるイベント「阿佐谷ジャズストリート」が開催される。今年で30回目の今回はJR中央線の阿佐ケ谷駅を中心に、駅前の広場、学校の体育館、幼稚園の園庭、教会、会社のロビー、区役所前の広場など多くの会場でジャズのコンサートが行われる。ほかにも、デキシーランドジャズのバンドが街を練り歩く。
会場は、チケットを購入してそれぞれの会場のコンサートを楽しむ「パブリック会場」、ライブハウスや喫茶店などで食事をとりながらジャズのライブを楽しむ「バラエティ会場」、駅前など街角でジャズを楽しむ無料の「ストリート会場」。パブリック会場は、1つのステージにチケットが1枚必要なので注意が必要だ。
国内外で活躍する浅葉裕文によるトリオや、圧倒的な歌声とギターのギラ・ジルカ&竹中俊二など、プロのジャスを気軽に楽しめる機会。30年記念に際してトークセッションなどのイベントも開催予定なので、併せてチェックしよう。詳しいスケジュールは公式ウェブサイトを確認してほしい。
※25・26日/11〜21時/阿佐ヶ谷神明宮、ほか/前売り2,000円〜3,000円、当日2,500円〜3,500円(ステージにより異なる、一部無料エリアあり)/「Jazz for Kids」は1,000円、小学生以下500円
Tokyo Beats & Brews #5
最後に、フェスではないが、今月開催されるタイムアウト東京が手がけるジャズイベントも紹介したい。
今の東京のジャズとブリューシーンが体感できるイベント「Tokyo Beats & Brews」第5回だ。前回に引き続き(過去のイベントの様子はこちら)、レジデント・ミュージシャンとして、菊地成孔のDC/PRGやラディカルな意志のスタイルズでリズムセクションを支えてきたドラムスの秋元修とベースのYuki Atoriが参加。超絶技巧に裏付けされた、ダイナミズムあふれる演奏に驚かされるだろう。第5回となる今回は、在日ファンクに加入した小金丸慧が登場する。
「Brews」(酒)は、1596年創業の東村山が誇る酒蔵 「豊島屋酒造」が参戦。東京都では10軒しかない貴重な蔵元の一つであり、起源となる「豊島屋」は東京最古の酒舗でもある。
豊島屋酒造の代表作ともいえる「屋守(おくのかみ)」や、火入れをしていない特別純米無濾過生原酒「きたしずく」など、香り豊かな日本酒を堪能してほしい。お得な「利き酒セット」付き入場券もPeatixで購入できるので、ぜひ利用してほしい。
※17日/19時30分〜/タイムアウトカフェ&ダイナー/前売り2,500円、当日3,000円(ドリンク代込み)
関連記事
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら