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日本一ディープな無人駅でグランピングを体験

レトロな駅舎にはカフェ、野外サウナも

Emma Steen
テキスト:
Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
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群馬県にある土合駅は、「日本一のモグラ駅」と呼ばれる一風変わった駅だ。群馬県と新潟県を結ぶ上越線が走っているが、下り電車を利用するには地下約70メートルにあるホームまで、462段もの階段を下る必要がある。駅の利用者も少なく、地上から切り離されたような薄暗い地下ホームはどこか不気味。しかし文字通りディープな駅として、鉄道マニアや観光客を魅了している。

2020年11月にオープンしたDOAI VILLAGEは、そんな風変わりな土合駅をグランピング施設としてよみがえらせたユニークなプロジェクト。地上にある駅舎内や周辺のスペースを活用し、グランピングができる宿泊施設やカフェ、野外サウナを展開している。プロジェクトはJR東日本のスタートアップ事業の一環として実現されたもので、過疎化やコスト面で問題となっている無人駅の活性化が図られた。

Doai Village
Photo: JR East Start Up Co.

敷地内には断熱性の高い四つのドームテントが点在しており、それぞれ4人までの宿泊が可能。テントの中からは地上を走る上り列車を眺めることができ、非現実的な感覚が味わえるだろう。フィンランド式のサウナも併設されており、大雪の日でも体の芯から温まることができる。

Doai Village
Photo: Doai Village

土合駅のある群馬の利根郡みなかみ町は、一年を通してさまざまなアウトドアが楽しめる場所。駅は山あいに位置し、すぐ近くには雄大な大自然が広がる。付近には温泉地もあり、のんびりと日帰り入浴も可能だ。

Doai Village
Photo: Doai Village

かつての切符売り場にオープンしたカフェ、駅茶moguraではハンドドリップコーヒーやクラフトビールを提供。当時の駅舎の面影をそのまま残しているのが特徴で、「きっぷ売場」と書かれたガラスからは改札口を見渡すことができる。駅の看板や黒板が昭和の懐かしい雰囲気を醸し出しており、駅員になったような気分も味わえるだろう。

Doai Village
Photo: JR East Start Up Co.

宿泊料金は、1泊2食付きで大人が2万5,000円、子どもが1万5,000円。群馬の大自然と、土合駅の不思議な魅力を感じながら快適なグランピングが楽しめるはずだ。予約や詳細についてはDOAI VILLAGEの公式ウェブサイトをチェックしてほしい。

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