[title]
タイムアウトでは、太古の昔(少なくとも2011年)から、「+POOL(Plus Pool)」を取り上げてきた。これはイーストリバーに浮かべることを想定した「+」型のスイミングプールで、ろ過された川の水を使う設計が特徴の一つ。長い間提案されてきたこの計画に進展があった。
建築情報などを扱うウェブマガジン、Curbedは、このプールを運営する団体が、マンハッタンブリッジの北側にあるロウアーイーストサイドのウォーターフロントに、このユニークな施設を建設するための正式な場所を確保することができたと伝えている。
2011年、Kickstarterでスタートしたこのプールのプロジェクトは、この10年間、「計画」「募集」「支援」を繰り返し、資金を確保。2017年に行われたある資金調達キャンペーンでは、ハイネケンが、十分な数の支援者を集めたら10万ドル(約1,100万円)を寄付すると申し出たこともあった。
計画によると、プールでは川の水をろ過した「きれいな水」が毎日60万ガロン(約227万リットル)以上使われる。2,500万ドル(約27億円)のこのプロジェクトの中心にあるのは、こうした実際に泳げる水を作るろ過システムに用いられる科学技術といえるだろう。下水道からの流出物などの不純物を取り除いたとはいえ、単にそれだけでは、とても泳げるとは思えない。
Plus Poolのマネージングディレクターであるカラ・マイヤーは、Curbedの取材に対し、「プロジェクトの次のステップに進むための正式な確認が取れました。市長候補も話題にしてくれています」と語っている。
マイヤーがこの計画の次の大きなハードルとして挙げているのが、衛生面の規制と市政府の規制をクリアすること。ロウアーイーストサイドに実際にこのプールが建設されるのはまだ先だが、楽しみなのは確かだ。
関連記事