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休暇をとって向かった異国でレンタカーを借りて道路へ出た途端、大混乱に陥るということはよくあるだろう。知らない高速道路番号や道路標識に悩まされるだけでなく、運転に関する常識も違ってくる。
その国の道路事情を左右する要素の一つにドライバーの質がある。どの国が一番ひどいか考えたことがあるだろうか? フランスの高速道路運営会社Vinci Autoroutesの委託で行われたある調査で、そのことが明らかになった。
「European barometer on responsible driving」(責任ある運転に関するヨーロッパのバロメーター)と名付けられたこの調査は、2022年初めにヨーロッパ11カ国の1万2400人を対象に、自分の運転、同国人の運転、ほかのヨーロッパの国における人々の運転をどう見ているかなどについて調査したもの。
調査結果を見ると、控えめに言っても少し心配になってしまう。ヨーロッパ全体では、回答者の79%が、ドライバーについて否定的に捉えていた。イギリスでは4分の1が「運転中はまったく別人」と答え、ポーランドでは42%が「運転時は、自分の身は自分で守るもの」と答えているという。
しかし、この調査の対象となった全ての中で、本当に際立っているのはギリシャだ。なんと91%のギリシャ人が、他国のドライバーについて否定的な意見を述べている。また、自国のドライバーから「非礼な振る舞い」を受けたと答えたのが最も多かったのもギリシャの人々だった。
さらにギリシャは悪口、クラクション、尾行、電話運転、さらには車から降りてほかのドライバーに立ち向かうなどの項目で高い順位にランクイン。この夏、ギリシャをドライブ旅行しようと思っている人は、とんでもないことになるのを覚悟しておいた方がいいのかもしれない。
今回の調査で分かったのはネガティブなことだけではない。例えば、スペイン人とイギリス人は、ほかの国の人の運転についてあまり批判的ではなく、ドイツ人はむしろ自国民に対して好意的で、攻撃的で無責任なドライバーはほとんどいないと答えている。
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