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個性的な直営店が集まる下北線路街、リロードでしかできない6のこと

6月16日、小田急線下北沢駅と東北沢駅の間にオープン

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
リロード
Photo: Kisa Toyoshima
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小田急線東北沢駅から世田谷代田駅の地下化に伴う全長1.7キロの線路跡地に新しい商業施設やコミュニティースペースが次々と生まれている。

今回紹介するのは下北沢と東北沢間にオープンする個店街、リロード(reload)2階建て分棟の一軒一軒をつなげる屋外スペースには、テーブルやベンチが配置されている。チェーン店はなく「あの人のお店だから行ってみたい」というような、個性的な直営店が集まっているのが特徴だ。全24区画中、2021年6月16日(水)に開業する11区画から、ぜひ訪ねてほしい6軒を紹介する。

なお、新型コロナウィルス対策の影響で、営業時間変更の可能性があるため、出かける際は公式情報を確認しよう。

1. ギャラリーを楽しみながらカレーを食べる。

サンゾウ トウキョウ
サンゾウ トウキョウ(Photo: Kisa Toyoshima)

サンゾウ トウキョウ(SANZOU TOKYO) では、人気店、カレーの店ボンベイのシェフ、コウイチ・イソノがこの店のために作る超辛口の『カシミールカレー』や、玉ねぎのうま味を感じる『コルマカレー』、超極辛口の『デスバレーカレー』など、ここだけのスペシャルなメニューを堪能できる。

スタッフは全員、旅好きで、店内に併設されたギャラリーには、彼らの交友関係からつながった、ロサンゼルスやマイアミで活動する人気アーティストの作品が展示されている。カレーを食べながら、それらをオンラインで購入することも可能だ。

2. 地元人気店の「呑んべえ料理」で天国を味わう。

立てば天国
立てば天国(Photo: Kisa Toyosima)

立てば天国は下北沢熟成室、胃袋にズキュン、カレーの惑星など、下北沢で親しまれている飲食店の姉妹店で、初の居酒屋業態だ。和食をベースにタイ、インド、中国などのエッセンスがリミックスされていて、どこかアジアの街を旅しているような気分になってくる。

「ここだけでしか食べられないものしか作らない」という小皿の「呑んべえ料理」は200円から300円の価格設定で、『米沢牛のホルモン』や『トマトのお浸し』など、好きなものを一人でも少しずつ楽しめるのがいい。酒はホッピーから小規模生産者による日本酒やクラフトジンまで。気候のよい時には、外のテラス席で味わうのもおすすめだ。

3. 明るくヘルシーにシーシャを体験する。

チョット
チョット(Phoro: Kisa Toyoshima)

チョット(chotto)は香りを楽しむシーシャ(水タバコの)カフェ。シーシャというと、薄暗いアングラなイメージがあるかもしれないが、白を基調とした空間は、窓が大きく明るくて開放的だ。そしてノンニコチンのシーシャもあれば、NuiのKazuが監修したオリジナルノンアルコールドリンクのメニューもそろっている。

ビギナーにおすすめは『ノンニコラズベリー』と『ノンニコミント』のハーフ&ハーフのシーシャに、ルイボスティーのフレーバーの『オリジナルドリンクno.1』のペアリング。合わせることで、単一で楽しめるのとは違う相乗効果を味わえる。このカフェのスタッフは皆、役者やミュージシャン、ダンサーなどの表現者で、ミニライブやワークショップも開催予定だ。

4. 外国の街の文房具店にショートトリップする。

デスク ラボ
デスク ラボ(Photo: Kisa Toyoshima)

デスク ラボ(DESK LABO)は三軒茶屋から移転オープンしてきた今年14年目を迎える文房具店。「ヨーロッパの街の文房具店」をテーマに、国内外から買い付けている文房具のほかに、日々の暮らしを豊かにする生活雑貨も販売している。人気があるのは色の組み合わせが美しい、フランスのパピエティグレの各種ポーチ、アウトドアにも活躍するスタイリッシュなワイヤーのコーヒードリッパー、そして寝室や部屋のコーナーに灯す「バルブライト」など。

実用的な筆記用具はもちろん、海外のしゃれた土産品を思わせる雑貨がそろう。ちょっと気のきいた贈り物を探している時にもおすすめだ。

5. 最先端デジタル3D機器で眼鏡を試す。 

マスナガ1905
マスナガ1905(Photo: kisa Toyoshima)

マスナガ1905(MASUNAGA1905)は、日本製の眼鏡フレームのシェアの97%を誇る福井県の老舗、増永眼鏡の直営店だ。眼鏡に手が触れないような設計になっている商品棚や、ドイツのカール ツァイス ビジョン(Carl Zeiss Vision)社製のデジタル3D機器を導入することで、パンデミックの時代に適応した非接触型の接客を実現させている。このデジタル3D機器は、9台のカメラによって、顔まわりの180度を一度で撮影して計測、瞳孔間の距離や眼球の高さなども測定し、アバターを作成する。タブレット上で、このアバターに多様なフレームや色の違うレンズなどの眼鏡データを試着することができる。

6. 人気アーティストの限定グッズを買う。

グレート ブックス
グレート ブックス(Photo: Kisa Toyoshima)

グレート ブックス(GREAT BOOKS)は、ファッション業界でフォトグラファーやスタイリストとして、活躍する熊谷隆志がディレクターを務める個性的なブックストアだが、書店ではなくギャラリーに近いかもしれない。写真集を中心としたアートブックや写真のアート作品をメインに販売する。

店内は「写真がある暮らし」をテーマにビンテージの家具が設えられ、椅子などの販売も順次スタートする予定。2021年6月16日(水)から27日(日)は坂口恭平個展『Fresh  Like  This』を開催。Tシャツやハットなど、期間および数量限定のオリジナルグッズの販売は見逃せない。

オープン予定のショップやポップアップイベントもチェック

2021年7月には、体験型コーヒービーンズストアのオガワコーヒー  ラボラトリー(OGAWA  COFFEE LABORATORY)がコーヒーの抽出や焙煎(ばいせん)の体験ができる新しいプロジェクトを行うショップをスタートする。同年9月には茶師十段の大山泰成、拓朗兄弟が営む日本茶専門店、しもきた茶苑大山が移転オープン。各種日本茶はもちろんのこと、大人気の『茶師十段のかき氷』も提供予定だ。

また、下北沢側のメインエントランスはイベントスペースで、6月16日(水)から20日(日)まではZINEの展示販売やワークショップ『SHIMOKITAZAWA BOOK MARKET「LIFE WITH BOOKS」』を開催する。下北沢の新たなランドマークに、これからも目が離せない。

リロードの詳細情報はこちら

テキスト:清水美穂子

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