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旅行者はふつう、地域経済にとって好ましいものだ。あちこちを訪れ、金を使い、地域のなりわいを維持する助けとなってくれる。
しかし、地域によってはやや過剰に観光地化が進んでいる。訪れる人の数を減らすために、積極的な対策を講じる所もあるほどだ。オーバーツーリズムは、混雑の行き過ぎや生活費の高騰を招くだけでなく、旅行者自身にも深刻な悪影響を及ぼす。というのも、地元住民が流出してしまえば、その場所の特色も消えてしまうからだ。
では、今、特に旅行者で混雑しているのはどこだろうか? その答えを探る調査が、イギリスのバケーションレンタル検索サイト「Holidu」によって公開された。この調査では、ヨーロッパ諸都市への旅行者の数を集計し、住民の人口と比較している。
それによれば、ランキング首位はクロアチアのドブロブニクだ。城壁に囲まれたこの街には、年間で人口の36倍の観光客が訪れているとのこと。その理由としては、街の規模の小ささや、夏の日帰り旅行先やフェスティバル開催地としての知名度の高さが挙げられるだろう。
次点は同率2位で、イタリアのベネチア、ベルギーのブリュージュ、ギリシャのロードス。住民に対し、21倍の観光客である。
調査結果のランキングは以下の通り。
1. ドブロブニク(クロアチア)
2. ベネチア(イタリア)、同率でブルージュ(ベルギー)、ロードス(ギリシャ)
5. レイキャビク(アイスランド)
6. フィレンツェ(イタリア)、同率でイラクリオン(ギリシャ)
8. アムステルダム(オランダ)
9. ダブリン(アイルランド)
10. タリン(エストニア)
いずれも驚くには値しない。ランクインした都市のほとんどは、観光名所として非常に人気が高いか、街の規模が小さい(もしくはその両方だ)。
「Holidu」による調査結果は公式ウェブサイトから確認してほしい。
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