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ニューヨークで動くワクチン接種所の稼働が開始

「ワクチンバス」とは?社会的弱者への積極的接種を実現

テキスト:
Time Out editors
Mobile vaccine clinic
Photograph: New York City Mayor's Office
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ニューヨーク市では、新型コロナウイルスのワクチン接種対象者が16歳以上にまで広がったことに伴い、関連インフラの拡大が進んでいる。

2021年4月7日からは、合計20台の「ワクチンバス」が稼働を開始。主に社会のなかで弱い立場にいる人たちを対象に、毎日150~200人分のワクチン接種を市内のさまざまな場所で行う。今週は、特に配達業務とレストラン業務に従事する人たち向けの実施が中心になるという。

この取り組みを発表した記者会見で、ニューヨーク市長であるビル・デブラシオは、次のように語った。「これでニューヨーカーへ食事を提供してきた人たちへ、ワクチンを接種してもらえるようになった。彼らのなかには、社会的に弱い立場にある人が多い。非正規雇用者も当然含まれている。だからこそ、彼らに手を差し伸べなければならないのだ」

この「動くワクチン接種所」の初運用は、ブルックリンのサンセットパークからスタート。レストラン従事者への接種は、ニューヨークの独立系レストラン業界を擁護しているコミュニティー団体、New York City and Restaurants Organizing, Advocating & Rebuilding(ROAR)と連携して行われる。

ワクチンバスの中は、6つの診察室と登録事務セクションに区切られていて、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチンを保管する冷蔵庫、ADAリフトが設置される。また各バスには、英語、スペイン語、中国語、広東語を話すスタッフが常駐するという。

市長は会見で、市が6月までに500万人以上の人々にワクチンを接種するという目標を掲げていることにも言及。「もっと早く、もっと多くの人に接種が実施できるのであれば、もちろんそうしたい。しかし、まずはこの目標を達成することが重要だ」と述べた。

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