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ロンドンに住む我々は、この街を愛している。それは周知の事実であり、わざわざそのことを他人に説明しようとは思わないが、ロンドンを評価してくれる人がいるのはうれしいものだ。
オックスフォード・エコノミクスが最近発表した国際都市指標において、東京(同2位)、ニューヨーク(同4位)などを抑えて、ロンドンが少なくとも「人的資本」カテゴリーのランキングで世界最高の都市となったのだ。
イギリスに本社を置くマクロ経済調査会社の同社は、このカテゴリーは「都市に住む人々の知識とスキルの集合体」に注目したものだ説明している。
基本的に、ロンドンは世界で最もスキルが高く、最も教育水準の高い労働力を持っているといえる。これは、複数の世界トップクラスの大学、広範囲に人々が住み健康であること、そして多くの国際的なビジネス拠点があることに起因するものだろう。
ただ、同指標の「生活の質」カテゴリー(平均余命、貧富の平等、文化へのアクセスなどで評価される)では、我々はあまり良い結果を出せなかった。
実際、ヨーロッパ本土以外の都市は、この領域ではほとんど評価されていない。生活の質カテゴリーのトップはフランスのグルノーブルで、オーストラリアのキャンベラ(同2位)、スイスのベルン(同3位)、ノルウェーのベルゲン(4位)などが続く。上位10都市中でヨーロッパ以外の都市は、キャンベラだけ。東京は218位で、ニューヨークは278位、ロンドンは292位だった。
しかし、それほど悲観することはない。「経済」「生活の質」「人的資本」「ガバナンスの質」「環境」の5つの全カテゴリーの評価を全てを合わせた結果、総合ランキングで1位のニューヨークに僅差で負けたものの、ロンドンは2位となった。
レポートではロンドンの「3大強み」として、大学、都市総生産、企業本社の数が挙げらた。一方、住宅コストと経済的平等の低さが足かせとなったようだ。また「世界的な経済都市」であり、「ブレグジットと首相官邸の混乱に関連した国の最近のつまずきをうまく乗り切っている」との評価も受けた。
総合ランキングではニューヨークやロンドンに、カリフォルニア州サンノゼ(3位)、東京(4位)、パリ(5位)が続いた。各ランキングとレポートは、「Oxford Economics Global Cities Index」で読むことができる。
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