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アメリカや世界のベスト都市をランキングするという仕事は、大変なことだ。
観光、都市開発、経済開発の分野で国や都市、地域社会のアドバイザーを務めるresonanceは、統計からソーシャルメディアまであらゆる要素を取り入れた独自の手法により、毎年最も徹底的で評価の高いランキングを発表している。2024年は、市場調査・世論調査会社のIpsosとの新たな提携により、初めて知覚に基づくデータがランキングに取り入れられた。
その結果発表された今年の「America’s Best Cities」ランキングの1位は、誰も驚かないかもしれない。ただ、トップ10とトップ100までの都市を見ると、今アメリカ人がどの都市に憧れ、どこがその期待に応えているのかが分かって興味深い。
ランキングを見る前に、まずその集計方法について少し説明しよう。
Resonanceでは人口50万人以上のアメリカの都市についてのあらゆるデータを総合的に分析し、ランキングに反映している。フォーチュン500企業の数、生活費、空港への行きやすさから、アウトドアレクリエーションの機会の有無、ナイトライフ体験の数、Facebookでのチェックイン数、Instagramでの言及数まで、さまざまだ。
さらに、Ipsosによる調査で2000人の成人を対象に、いつか住んでみたい場所、訪れてみたい場所、最も仕事のチャンスがあると思う都市についての考えを聞いている。
これらの情報から「住みやすさ」「愛しやすさ」「繁栄度」の3要素に基づく「プレイスパワースコア」を算出。その結果を高い順に並べたのがこのランキングだ。
では、本題といこう。2024年のアメリカのベスト都市ランキングで1位に輝いたのは、またしてもニューヨーク市である。同市は、第1回目のランキング以来、毎年首位を獲得。新しいショー、ホテル、公園など、街は活気に満ちている。不動産は過去一番の高騰を記録しているかもしれないが、観光業は上向きで、街ですることには事欠かない。
トップ10ではニューヨークの後にシカゴ、ロサンゼルス、マイアミ、ラスベガス、サンフランシスコ、ボストン、ワシントンD.C.、シアトル、ヒューストンが続いた。
トップ100までで目立つのは、カリフォルニア州の都市だろう。サンディエゴ、サンノゼ、サクラメント、オックスナード、リバーサイド、フレズノ、モデストの9都市がランクインしている。
ランキング全体は、BestCities.usで見られる。
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