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多くの人にとって、訪れている街をぶらぶら歩き回ることは、旅の醍醐味(だいごみ)の一つだろう。コーヒーを飲み、ショップをのぞき、パン屋に立ち寄り、美術館やギャラリーで数時間過ごすことは、とても楽しい。
車の通行を遮断している歩行者天国があれば、左右を確認する必要もなく、さらに自由に歩き回ることができる。それに、歩くことは健康にもいいし、レンタカーを借りるよりも安価だ。
ヨーロッパなどでは魅力的な店や食堂が、石畳の道や中世の小道にあふれていることが珍しくない。鉄道が張り巡らされている地域も多いので、そもそも自動車なしでの移動がしやすい場合も多いだろう。
一方、道路沿いにショッピングセンターが点在し、「メインストリート」がシャッターを下ろしているのがよくある風景のアメリカでは、そうした歩きやすい街を見つけるのは難しい。鉄道網がまだそれほど充実していないというおまけが付いてくるのが基本だ。
しかし、何事にも例外はある。Smart Growth Americaという団体が調査し発表した、2023年版「Foot Traffic Ahead Report」を見れば、アメリカにも快適な散歩ができる都市があるのがよく分かる。この調査は、全米35の大都市圏の歩きやすさをランク付けしたものだ。
その結果、アメリカで最も歩きやすい街に選ばれたのは、ニューヨーク。これには、誰も驚かないだろう。
それぞれ異なる雰囲気を持ち、驚くほどバラエティーに富んだ料理が味わえるマンハッタンは、徒歩で探索して楽しむのに最適。ハドソン川のウォーターフロント、ワイルドで美しい摩天楼、ブロードウェイで最も活気のある劇場群にも歩いて行くことができ、散歩好きには夢のような場所だ。
2位に入ったのは、歴史的なれんが造りの建物や新鮮なシーフードが味わえるレストランで知られるボストン。アメリカの歴史上最も重要な場所のいくつかを巡る約4キロメートルの素晴らしいトレッキングコース「フリーダムトレイル」を歩くのもいいかもしれない。
そして3位はワシントンD.C.。この街では、特に桜の季節の散歩が素晴らしい。「国会議事堂」から「リンカーン記念堂」までの約3.2キロメートルのコースを歩いてみよう。ショッピングであれば、ショップ、公共スペース、飲食店が集まるダウンタウンの「CityCenterDC」へ行くのがおすすめだ。
10位までのランキングは以下の通り。
アメリカで最も歩きやすい都市
(Smart Growth America)
1. ニューヨーク
2. ボストン
3. ワシントンD.C.
4. シアトル
5. ポートランド
6. サンフランシスコ
7. シカゴ
8. ロサンゼルス
9. ピッツバーグ
10. フィラデルフィア
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『Grindrユーザーが選ぶアメリカ主要都市のベストゲイスポットは?』
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